真夏の猛暑や真冬の酷寒でも、我々の生活を快適にしてくれる家電が【エアコン】。
しかし、快適な空間と引き換えに多くの人を悩ませる問題が
電気代が高い事!!
費用がかかる事は仕方ないんですが、もう少し電気代を安く抑えたいと考える人も多いでしょう?
そこで今回は【エアコンの電気代についての基礎知識を身につけ節約する方法】について解説していきたいと思います。
この記事を読めば、電気代を節約し快適な空間を維持する事が可能ですよ。
- エアコンと電気代の関係
- 電気代を節約する方法
- オン・オフの関係
エアコンの運転にかかる電気代とは
エアコンの電気代は、1時間あたりの【消費電力】に応じてかかる費用の事を指します。
消費電力は以下の条件で変動します。
- エアコン本体の性能
- 使用する部屋の広さ
- 設定温度
また、電気料金は住んでいる地域や契約している電力会社によって異なるため、正確な料金を計算するには自分が住んでいる地域・契約会社の料金表を確認する必要があります。
1時間あたりの電気代の計算式
エアコン本体の消費電力(W)とエアコンの運転時間(h)を掛け合わせる事で、1時間あたりの消費電力量(kw)が算出されます。
この数値に、契約している電力会社の料金(円/kw)を掛ける事でエアコン運転時の1時間あたりの電気代を求める事が出来るんです。
例えば
- エアコン本体の消費電力:880W
- 契約電気料金:27円
この場合、1時間あたりの使用料金は『0.88kw×27円=23.76円』となります。
毎日8時間エアコンを運転した場合
23.76kw×8時間×30日=5,702.4円!
夏より冬の方が高いのは何故?
エアコンが快適に感じるのは外気温との差。
例えば、夏場の35℃になる猛暑日でも室内が28℃なら快適に感じるため、温度を7℃下げるだけでいいんですよね。
しかし、冬場の0℃になる真冬日なら快適に感じる20℃まで上げるためには、温度を20℃上げる必要があるんです。
つまり、13℃の差を埋めるために多く稼働しなければならないという事!
さらに、夜は気温が下がるため夏はエアコンなしでも快適ですが、冬は更に気温差が広がるため長時間の運転が必要となってしまうんです。
って事で、夏よりも冬の方がエアコン代が高くなる理由は
- 外気温との差が大きい事
- 長時間の運転が必要な事

エアコンの設定で電気代を安くする方法
少しの工夫でエアコンにかかる電気代を節約する事は可能です。
主なポイントは5つ。
- 設定温度
- 風量
- 掃除
- 室外機
- 新型に買い替え
順に解説していきましょう。
温度の設定が大事
私の友人にもいるんですが
「エアコンをガンガンに起動させている人」
確かに外から帰ってきた場合、すぐにでも快適な空間にしたい気持ちは分かりますが、それだけ電力を消費する事になり電気代は高くなるのは当然の事。
このため、適切な温度設定をする事は大切なポイントなんです。
一般的に、快適に過ごしやすい温度は
- 夏場は28℃
- 冬場は20℃
実際、設定温度を1℃変更するだけで約10%程度の電気代の節約になるんです。
エアコンをガンガンに効かすのではなく、最適な設定温度を心がける事が節約につながるという事。
風量と風向きも調整する
エアコンのリモコンには、強風・弱風。微風といった【風量】を調節するボタンがありますよね?
強風運転は最も電力を消費するのは間違いないですが、だからと言って弱や微風で運転すれば設定温度に到達するまで時間がかかってしまい電力を消費します。
このため
最も効果的なのは【自動運転】にする事!
エアコンは非常に賢く、設定温度まで強風で近づけ、その後は微風で温度差を無くすような運転をしてくれるからなんです。
そして、もう一つ気を付けたいポイントは【風向き】です。
実は、空気にも重さが存在し
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいんです!
冬場は足元が寒く感じる事はありませんか?
このため
- 暖房運転は下向き
- 冷房運転は上向き
こうする事で、効率よく室内の空気を部屋中に循環する事が出来るんです。
クリーニングを定期的に行う
エアコンの仕組みは、室内の空気を取り込み冷媒ガスを使って外気の熱と交換する事。
このため、空気と一緒に室内のホコリやチリなどをエアコン本体に取り込んでしまう事になります。
入り口にはフィルターが装着されていますが、適度に清掃を行っていないと目詰まりを起こしで稼働が悪くなってしまいます。
このため、定期的にエアコンのフィルターを水洗いすることが大事です。

適切な掃除をする事で、エアコン効率が上がり電気代の節約につながるという訳。
またフィルターを通り抜けたホコリはエアコン内部に溜まり、結露水と結びつく事でカビなどの原因となるケースも多いんですよね。
こうなってしまうとエアコンからキュルキュル音がしたり、エアコンから嫌な臭いがする原因となるでしょう。
エアコン内部のクリーニングは素人には難しく、年に2回ぐらいは専門の業者に依頼する事をおすすめします!


室外機の設置場所に注意する
先ほどエアコンの仕組みを解説しましたが、効率よく稼働させるためには室内機よりも室外機の設置場所の方が大切なんです。
基本的に、本体同士をつなぐ配管は短い方が効率が良く
室内機と室外機は『真裏』になる様に設置する事!
そして室外機周辺の風通しの良さも影響を与えるため、室外機を設置する場所の前後左右に隙間を空ける必要があります。
また、季節によって太陽との関係性も大事なんです!
夏場になると室外機周辺の温度が高くなるとエアコンの効きが悪くなるため、直射日光を避ける必要がありトタンやスダレなどで日陰にした方が効率は上がります。
マンション住まいの方は室外機をベランダに設置する事が多いと思いますが、コンクリートの照り返し対策は必須と言えるでしょう。
逆に冬場は室外機周辺の温度が低くなるとエアコンの効きが悪くなるため、日陰にならないよう直射日光を浴びせた方が効率が上がります。

買い替えを検討する
日々進化する家電業界では、新しい製品の方が消費電力が抑えられている設計です。
また使用方法にもよりますが
エアコンは1年に5%ほど消費電力が増加していくとも言われています。
つまり、10年使うと購入時よりも50%ほど消費電力量が多くなってしまうんです。
このため、現在のエアコンを10年以上使っている家庭は買い換えることで大幅な電気代の節約へと繋がります。
ちなみに、各家電メーカーが販売しているエアコンの平均寿命は『約13年ほど』なんです。
10万円を越える高い買い物ですが、長い目で見るとお得になるケースが多いので最新機種の購入を検討してみましょう。
つけっぱなし?こまめに消す?どっちがお得か
基本的にエアコンは
起動時に大きな電力を使います。
そして設定温度に到達すると。キープするだけで済むため消費量が抑えられる仕組み。
つまり、外気温との差によって電気代も変わってしまうって事。
夏場を例にしてみましょう。
昼間(9〜18時)の時間帯
夏場は太陽が登る時間も早く、9時の時点で30度近くまで上昇しています。
そこから猛暑日になると、日中では35度ぐらいまであがりますよね?
この場合、エアコンを切ってしまうと室内の温度は簡単に高くなり再び設定温度に下げようとすると大きな電力が必要となります。
このため
夏の昼間は『つけっぱなし』の方が安くつく事になるでしょう。
夜間(21〜6時)の時間帯
一方、太陽が沈み夜になると外気温は20度ぐらいまで落ちます。
設定温度との差が少なく、仮にスイッチを切ったとしてもそこまで温度は上がりません。
となると、つけっぱなしにする事が電気代の無駄になるため
夏の夜は『こまめに消す』方が安くつく事になるでしょう。


今すぐ実践して電気代を節約しましょう
真夏の猛暑や真冬の極寒には欠かせない【エアコン】。
そのためには電気代の問題がありますが、少しの工夫で安くすることは可能なんです。
もう一度まとめると
- 適正な設定温度を知る
- 風量と風向きを変える
- 定期的にエアコンクリーニング
- 室外機の設置方法
- 最新機に買い替える
今すぐ実践して、なるべく電気代を節約してみましょう。


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