家庭の中で最も見かける害虫がゴキブリ。

見た目の不快感だけでなく、驚異的な繁殖力を持つのが特徴。
成虫のゴキブリなら殺虫剤やくん煙剤で駆除すればいいんですが
ゴキブリの卵を見つけた場合はどうしてますか?
この時点で正しい駆除を行えば、それ以上の増殖は食い止める事ができます。
しかし、間違った方法だと意味はありません。
そこで今回は【家でゴキブリの卵を見つけた時の処理方法】について解説していきたいと思います。
- ゴキブリの卵の見た目とは?
- ゴキブリが卵を産みやすい場所
- ゴキブリの卵の処理のやり方
- ゴキブリに卵を産ませない対策
ゴキブリの卵の見た目は?
勘違いしている方もいるかもしれませんが、押し入れなんかで見かける黒くてポツポツした2mm程度のモノは糞です。
ゴキブリは卵をまとめて産み落とすため、もっと大きいのが特徴。
また
『死ぬ時に卵を産む』
なんて言われていますが、実際はお尻に付けて移動している事もあるため動いた拍子に外れるだけです。
卵の見た目と特徴
ゴキブリの卵は【卵鞘(らんしょう)】というカプセルの中にまとめて入っています。
その見た目は
片方がギザギザしている【小豆】の様な形。
この卵鞘は、丈夫で殺虫剤を通さない構造となっておりシェルターのような役割をしています。

一生で10〜30回ほど産卵する事が大量発生の原因なんですよね…。
よく見かけるゴキブリの卵とは
家庭でよく見かけるゴキブリは【黒ゴキブリ】と【チャバネゴキブリ】のは2種類。
それぞれの卵の特徴は
黒ゴキブリ | チャバネゴキブリ | |
産卵時期 | 5~10月ごろ | 1年中 |
大きさ | 12~13mm程度 | 5mm程度 |
一度に産む卵 | 20個 | 40個 |
産まれる平均個体 | 19匹 | 35匹 |
色と形 | 黒または茶色の俵型 | 薄い茶色の俵型 |
固さ | 固い | 柔らかい |
孵化するまでの期間 | 2~3週間 | 1~2週間 |
産卵回数 | 1年に10回ほど | 1年で8回ほど |
見た目での気持ち悪さは黒ゴキブリの方が強いですが、繁殖力の高さはチャバネゴキブリの方が上です。

高い繁殖力は、進化のスピードにも繋がっているんですよ…。
繁殖したゴキブリにの駆除のやり方については下の記事で詳しく解説しています。

ゴキブリは卵をどこに産む?
ゴキブリ達も生き残るためには必死です。
このため、出来るだけ生き残りやすい場所に卵を産む習性があります。
卵を産みやすい条件
具体的に、ゴキブリが卵を産みやすい条件として
- 暖かくて湿気が高い
- 暗くて狭い
- 食べ物がある
この3つの条件を満たす場所が、ゴキブリの産卵に適した場所となります。

しかも、一度産むと定期的に卵を産みにくる可能性も高いんです。
家庭内で卵を産む場所
では、家庭内でゴキブリが卵を産みやすい条件を満たした場所とは
- 冷蔵庫と壁の隙間
- キッチンや洗面所の配管付近
- 重なったダンボールや新聞紙
- 植物の植木鉢
- 浴槽のエプロン内

最近はコロナ過の影響もあり、通販で買い物をする人も増えていますよね?
荷物を開封したら、すぐにダンボールを捨てるようにしておきましょう。
また
一番恐ろしいのはお風呂場でしょう!
実は意外とゴキブリが侵入しやすく、気が付いたら卵を産まれて繁殖している可能性が高い場所なんです。

実際、ボクの家でもお風呂にゴキブリが出現した事があるんですよね…。
その時のゴキブリがお風呂に出て入れない体験談については下の記事で詳しく解説しています。

ゴキブリの卵を見つけた時の処理方法
先ほども言ったとおり、ゴキブリの卵は硬いシェルターの守られています。
このため、殺虫剤やくん煙剤は意味はありませんので別の手段を使います。
潰してしまう
直接、卵を潰すことは有効です。
と言っても、卵を一つ一つ潰す必要はなく
卵鞘を壊せば卵が乾燥して孵化できません。
まあ、いないとは思いますが素手で触るのはNG!
ビニール手袋を装着し、ティッシュでくるんで潰すようにしましょう。
潰した感触を確認したらティッシュごとビニール袋に入れ、口を堅く縛って捨てるようにして下さい。

万が一があるため、出来るだけ早く捨てるように!
熱湯をかける
基本的に、生物は高温になるとタンパク質が破壊されます。
これはゴキブリの卵も同じで
60度以上のお湯をかけるのも効果的。
リビングにお湯をまき散らす事はできませんので、ベランダなどに運んでから処理をしましょう。
この時、人間もやけどの危険があるのでお湯の扱いには注意が必要です。
やってはいけない処理
やりがちな例として
- そのまま捨てる
- 掃除機で吸い込む
このような処理をしてはいけません!
確実に仕留めておかなければ、思わぬところで孵化してしまいます。

掃除機の中で大量発生なんて、考えただけでもゾッとしますね…。
また、トイレに流すのもおすすめ出来ません。
下水管の中で孵化すると、配管を辿って室内へ戻ってくる恐れもあるんです。
その他の注意点
卵鞘についたギザギザの部分は、開いても再び閉じる機能が備わっています。
このため閉じていても中身がカラッポという可能性もあります。
つまり、グチャッという感触がなかったらすでに孵化しているという事。

卵かカラカラになっている時も同じですよ。
この場合、親ゴキブリと共に生まれたゴキブリが繁殖している可能性が高いため、殺虫剤やくん煙剤を使用して駆除する必要があります。
繁殖したゴキブリの駆除のやり方については下の記事で詳しく解説しています。

ゴキブリに卵を産ませない対策
産み落とされた卵の処理法は分かりましたね?
でもその前に、産ませないように対策しておく事も大事なんです。
ゴキブリを侵入させない
基本的にゴキブリは屋外で生息していて、エサを求めて室内へと侵入してきます。
しかもゴキブリは
わずがな隙間でも入れるため、なるべく隙間を作らない事!
埋めれる隙間は埋めておくようにしましょう。
具体的には
- エアコンのドレンホースにキャップ
- 換気扇にフィルター
- 排水溝にネット

玄関やドア周りには、防虫タイプの薬剤を撒いておけば完璧です。
卵を産みやすい環境を作らない
先ほど言った通り、ゴキブリは食べ物を求めて室内に侵入してきます。
このため
室内を綺麗に掃除しておくようにしましょう。
冷蔵庫の下やコンロの隙間は重点的に掃除し、人のフケなども食べるためベッドなどの寝具も念入りに掃除する事。
また湿気を残さない事も大事で、定期的にシンクしたなどを開放し換気して湿気をなくしておくようにしましょう。

お風呂場のエプロン内部も忘れずに!

毒餌を撒いておく
一般的に【ホウ酸ダンゴ】の名称で知られる毒餌も有効。
なぜなら
毒餌を食べたメスの卵はかえらないからなんです!
実は部屋をうろついているのはオスが多く、メスは巣と餌場を往復する事が多いんです。

ってことは、殺虫剤で駆除する機会が少ないんですね。
それ以外にも、ゴキブリはフンや仲間の死骸を食べる習性があり他のゴキブリ駆除にも役立つためおすすめです。
プロに依頼すれば完璧に駆除
何度駆除してもゴキブリが減らないなら、発見できていない巣があるかも知れません。
こうなると
いつまでも卵を産まれてしまい、ゴキブリが減る事はないでしょう。

そんな時は、害虫駆除のプロに依頼してみましょう。
費用はかかってしまいますが、苦手な方にとってゴキブリを見なくて済むのは嬉しい所。
プロならではの目線でゴキブリの潜伏先を特定し、卵を含めて全て駆除してくれる事でしょう。

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