カラスの巣を撤去せよ!巣を作る場所と巣作りの時期について解説

カラスの巣があちこちに作られて困っていませんか?この記事では、カラスが巣を作る場所や巣作りの時期、そして巣を効果的に撤去する方法について詳しく解説します。これを読めば、あなたの身の回りのカラスの巣問題に対処するための知識が身に付くでしょう。さあ、カラスの巣作りの秘密を探る冒険に出かけましょう!

目次

カラスの巣について

巣作りを始める時期

日本に生息するカラスは主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種。カラスたちの巣作りは、通常3〜4月頃から始まり、オスとメスがペアになって行います。周囲が見渡せる高い場所を好み、だいたい1〜2週間ほどかけて巣を完成させます。

巣が完成すると、そこへメスが卵を産みます。産み落とされた卵は約20日後に孵化し、孵化したヒナは約1ヶ月ほどで巣立ちします。つまり、生まれたカラスが巣立っていくのは大体5〜6月頃となるでしょう。

これらはあくまでも一般的な時期であり、地域や個体差によって多少のズレがある事を覚えておいて下さい。また、一年に複数回繁殖する事もあるため、それに伴い巣作りが行われる場合もあります。

巣の材料は何を使うのか

カラスは巣を作る際、非常に多くの素材を使うんですよね。これらは適当に集めるのではなく、それぞれに意味があるんです。主に巣作りに使用される材料と、その役割について解説します。

木の枝

カラスは、巣の基本構造として枯れ木や折れた枝を使用します。これらの材料は木々から簡単に採取する事ができ、大量に集めて巣の基礎を作ります。

紐や糸

紐や糸などは、巣の構造を強化したり形を安定させるために使います。これらは自然界にはない材料で、人間が無くしたり捨てたりした物を拾って使うんです。

プラスチックやアルミホイル

同じく人工物であるプラスチックなども立派な材料。これらは強度を高めるだけでなく、巣の中の保温効果を高めてくれるんです。

葉や動物の羽毛

植物の葉や他の動物の羽毛も、巣の保温効果を高めるために使用します。また、下に敷く事でクッションの役割にもなり、ヒナの快適性にも影響を与えるんです。

カラスが巣を作りやすい場所

巣作りに適した場所

カラスは非常に知能が高く、適応力に富んだとりであり、様々な環境で巣を作る事ができます。しかし、カラスにも巣作りに適した場所があり、その条件は主に3つ。

高い場所である、食糧が入手しやすい、水辺が近くにある

まず、カラスは高い場所に好んで巣を作ります。その理由は、できるだけ高い位置から周囲の様子を伺い、天敵からの襲撃を防ぐため。さらに木の密度が高く、枝が沢山ある樹木を選ぶ事が多いでしょう。こうする事で巣が見つかりにくくなり、カモフラージュ効果技あるからです。

さらにカラスは食糧が手に入りやすい場所を好むため、市街地や農地など人間の生活圏に近い場所を選ぶのが一般的です。このような場所なら、食べ物に困る確率がかなり減るんですよね。

最後に必要なのは水です。生きていくためには必要であり、川や池、湖などの水源の近くに好んで巣を作ります。また、公園や庭園などの人間が人工的に作った水源もカラスにとっては最適な場所となるでしょう。

これらの条件を満たす場所は、カラスにとっての巣作りに最適な場所と言えます。しかしカラスは適応力が高いため、全ての条件を満たしていなくても巣を作る事はあります。

都心部ではどこに巣を作るか

人間の生活圏に高い場所を好むカラスは、都心部であっても巣を作る事が多いんです。電柱や信号機の上は高さがあり、視界も良いため最も作られやすい場所でもあるんです。また、道路や鉄道などの橋脚部分は、高さがあり安全性が高く、交通量が大きいため食べ物も見つけやすい場所でもあるんですよね。さらに、樹木の生い茂る公園はカラスにとっての理想郷と言えるでしょう。木の高さと枝の太さは最適で、公園内に池や水道が設置されていれば水に困ることもありません。人間の利用者も多い事から、食べ物も豊富に手に入れる事ができるでしょう。

カラスの巣を撤去する方法と注意点

安全に撤去するにはどうすいればいいのか

カラスの巣を安全に撤去するには、いくつかの注意事項があります。その方法について解説します。

巣の位置を確認

巣の位置がどこにあるかを確認し、安全に撤去作業が行えるかを確認します。脚立で届く位置なのか?足場は確保できるのか?あまりにも高すぎる位置にある場合は、高所作業車などが必要となり時間と費用がかかることに注意しましょう

タイミング

巣の撤去は繁殖期以外に行うようにしましょう。巣の中に卵をやヒナがいる場合は、鳥獣保護法に引っかかり違法行為となってしまうんです。このため、巣の中に何も無いことを確認してから行う事。

準備

まず、体を守るための保護具を用意します。長袖長ズボンを着用し、帽子と手袋を着用しておきます。その理由は枝などで怪我を防ぐためでもあり、撤去中にカラスが戻ってきて攻撃される危険性があるからです。また、巣の中に糞やホコリが溜まっている可能性もあるため、吸い込まないようにマスクやゴーグルも着用しておきましょう。

撤去作業

巣が手の届く範囲にある場合は、手袋をして巣を取り除きます。脚立や高所作業車を使って巣を取り除く場合は、徹底した安全確認の上で撤去作業を行う事。その後、カラスが戻ってこないように巣の周辺を綺麗に清掃しておく事が重要です。

再発予防

撤去が完了したら、再び巣が作られないように予防策を講じておく事が大事です。具体的には取り除けのネットで覆ったり、止まれないようにスパイクを設置したりするのが有効です。

巣の撤去が困難な場合や自分で行う事に不安がある場合は、専門業者に依頼する事も検討しましょう。

法律・条令などの配慮について

日本には、カラスの駆除に関して幾つかの法律や条例が適用されます。主なものとしては、鳥獣保護法、狩猟法、自治体の条例、巣を撤去する前に以上の法律や条例を確認し、適切な許可や手続きを行う必要があります。

鳥獣保護法

野生鳥獣の保護および適正な管理に関する法律の事。カラスは、法律の対象となる鳥獣に含まれているため駆除する事は法律違反となってしまいます。しかし、農作物や家屋への被害が問題視されており、有害鳥獣として適切な手続きを行う事で駆除できるケースがあります。

狩猟法

野生動物の狩猟に関する法律の事。地域によってはカラスを狩猟対象鳥獣に指定している場所もあります。ただし、狩猟を行うには狩猟免許や狩猟期間、狩猟方法に関する規制が適応され、これらを遵守する必要があります。

自治体の条例

自治体によっては、カラスの被害対策として駆除を行う場合に特別な許可や手続きが必要とされる事があります。また、一部の地域ではカラスの駆除自体が禁止されている場所もあるんですよね。このため、自分が住んでいる自治体の条例を確認しておく必要があります。

カラスに巣を作らせない予防法

撤去するよりも、巣を作らせないようにする事が何より大事。

予防アイテムを使う

カラスに巣を作らせないための予防法は幾つかありますが、中でも効果的な方法を紹介します。

鳥よけスパイク

巣を作る可能性のある場所に、トゲトゲのスパイクを設置する事で、カラスが立ち止まるのを防ぐ事ができます。流石に飛びながら巣を作る事はできないため、諦めて他の場所を探す事になるでしょう。

鳥よけネット

巣を作る可能性のある場所に、ネットを設置する事でカラスが侵入する事を防ぐ事ができます。カラスは羽に何かが触れるのを極端に嫌う習性があり、強引に侵入するような行動は取らないんです。

驚かせる

カラスは強い光を嫌がるため、道具を使って驚かせる事で近寄らなくする事ができます。例えばCDや反射テープなどを吊るしておけば、風に揺られてキラキラと太陽光を反射してくれるでしょう。このランダムな光が、カラスにとっては脅威となるんです。

環境を整備する

道具を使うだけでなく、カラスが巣を作りにくい環境にするのも重要なポイント。

不用品を処理しておく

カラスが巣を作る材料として利用する不用品やゴミを、屋外に放置しておかない事が効果的です。こうする事で、カラスの巣作りの材料を提供しないようにする事が可能。

エサとなる食べ物を管理する

カラスが食べ物を求めて集まることを防ぐため、生ゴミを適切に管理する事が重要です。屋外にゴミを放置しない事や、蓋付きのゴミ箱を設置するなどの対策が必須。また、ペットフードも、なるべく室内で食べさせるようにしましょう。

木を剪定しておく

最も巣を作りやすい場所である樹木を、定期的に剪定する事も重要です。生い茂った枝は、カラスが身を隠すのに最適となるんですよね。天敵に見つかるリスクを考えると、カラスが巣を作りにくい状況になるんです。

これらの予防策を行う事で、カラスが巣を作りにくい環境を作り出す事ができるでしょう。ただし勝手に行う事はできないため、法律や地域の条例の確認は必須です。

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