ハクビシンを見つけたら?特徴と害獣が与える危険性について

ハクビシン 見つけたら

突然、夜の闇の中で光る瞳を見つけたら?

その正体はハクビシンかもしれません!

見た目は非常に可愛らしく神秘的な姿をしていますが、実は人間生活に被害を与える害獣でもあるんです。

そんなハクビシンの特徴と害獣としての影響はどんなものなのか?

今回は【ハクビシンの特徴と危険性】について解説していきたいと思います。

夜の散歩中に遭遇するかもしれないハクビシンとの出会いに備えて、正しい知識を持つために読み進めてみて下さい。

この記事を読んでわかる事
  • ハクビシンの特徴と性格
  • ハクビシンの生息地
  • ハクビシンがもたらす危険性
  • 見つけたらどうしたらいいのか
目次

ハクビシンの特徴について

ハクビシン【ネコ目ジャコウネコ科】の動物。

中にはタヌキやアライグマとゴッチャになっている方も多いようなので、ここではハクビシンの特徴について解説していきます。

外見的特徴

最大の特徴は、白鼻芯の名前が示す通り鼻から額にかけて白い線がある事。

体長は50〜75センチほどで尻尾は40cm以上あり、全長は1mを超えるほどの大きさになります。
長い灰褐色の体毛を持ち、手足の先は黒っぽい色。

顔は黒っぽく鼻がピンク色をしていますが、耳の下も白い線が入っています。

似た動物のタヌキと違い指は5本ありますので、足跡を見れば4本指のタヌキと区別する事が可能。

大きくてつぶらな瞳を持ち、個人的にはタヌキやアライグマよりも可愛い顔をしているんですよね。

身体能力と食性

ジャコウネコ科である為、体長の割には非常に身軽で垂直に1mほど飛び上がる事が可能。

木登りや綱渡りも得意で、都心部の電柱にも簡単に登り電線を綱渡りする姿も目撃されています。

僅かな隙間からでも侵入する事が可能で、畑や家屋でも簡単に侵入されて被害を与える事例も多いんですよね…。

ハクビシンの食性は、何でも食べる雑食性で

  • 果実
  • 穀物
  • 昆虫
  • 小魚
  • 鳥の卵

それ以外に家庭から出る生ごみやペットフードなども荒らされる事があり、住み着かれるとペットにも被害が及ぶ恐れがあります。

特徴的なのは、イタチやスカンクのように肛門付近に臭いを出す分泌腺がある事。

身の危険を感じると噴射して相手を威嚇するんですが、これがまた臭いんですよ!

この章のまとめ
  • 鼻から額にかけて白い線が入っている可愛い顔。
  • 全長は1mを越えるサイズになり指は5本。
  • 身体能力が高く、木登りや綱渡りが得意。
  • 雑食性で何でも食べる。
  • 臭腺を持ち、非常に臭い威嚇をする。

ハクビシンの性格について

ここからはハクビシンの性格について解説していきます。

行動パターンや習性を理解する事で、相手の対応を考える必要があります。

夜行性で昼間はどこにいる?

夜行性のハクビシンは基本的に低地の山間部で生息し、夜になるとエサを求めて活動を始めます。
そして昼間は、木の窪みやタヌキが使っていた古巣などで寝ているんですよね。

しかし、コレは大自然での話!

都心部に現れたハクビシンは、家屋の屋根裏や床下を巣にして生活する事があります。
特に注意すべきは、隙間の多い古い民家やお寺や神社といった古来の建物です。

さらに、都心部に現れたハクビシンは昼間でも活動するケースも見られるんですよ。

攻撃性は高いのか?

ハクビシンは、基本的には臆病で大人しい性格をしています。

特に自分よりも大きな動物からは逃げる傾向があり、人間を見かけても襲ってくる事はほとんどありません。
しかし、出産期や発情期など気が立っているような時や、身の危険を感じると攻撃してくる可能性がある事に注意してください。

相手が逃げ出さない場合、近づかずに距離をとる事!

稀にペットフードを屋外に出しっぱなしにしている家庭では、エサを巡って飼い犬や猫と争いになるケースもあるため食べる分以外はキッチリ保管しておくようにしましょう。

もしもハクビシンに噛まれれたら?

一度噛みつくとなかなか離れないだけでなく、野生であるため雑菌やウイルスを保有している恐れもありますので注意が必要です。

この章のまとめ
  • 夜行性で昼間は樹洞などで寝ている。
  • 市街地では古い建物に住み着きやすい。
  • 大人しい性格で大きな相手を怖がる。
  • 小型のペットとはエサを巡って争う事も。
  • 噛まれたら感染症のリスクがある。

ハクビシンはどこから来たのか

都心部に住んでいる方でも、タヌキやイタチはよく見かける事があります。
しかしハクビシンは

未だに見た事がない!

って方も多いかもしれません。

その理由を解説します。

ハクビシンの生息地

本来ハクビシンが生息する地域は

  • 中国南部
  • 東南アジア
  • 南アジア
  • 台湾

中国より北の寒い地方や、ヨーロッパやアメリカなどで存在は確認されていません。
比較的暖かい場所の低山地を好み、日本でも東日本・四国・北海道でも見つかっています。

中でも、意外と東京都内での目撃例が多いんですよね。

なぜ日本に生息しているのか

古くは江戸時代の文献に雷獣と呼ばれるハクビシンによく似た動物が描かれている事もあり、在来種か外来種は長く議論されてきました。

しかし、

  • 日本での生息域がまばら
  • DNAが台湾に生息する個体と一致する
  • 日本ではジャコウネコ科の化石が見つかっていない

などの理由から、日本に生息しているのは台湾からの外来生物であると判断されています。

日本に定着した理由として、綺麗な模様をしているハクビシンの毛皮が目的で台湾から輸入された事が考えられています。

しかし日本にはいない動物であるため管理方法が分からず、多くの個体が逃げ出して野生化したというのが一般的。

この章のまとめ
  • アジア地域の暖かい場所に生息。
  • 寒い地域には生息しない。
  • 日本には持ち込まれ外来種。
  • 日本では都心部での目撃例も多い。

ハクビシンが与える危険性

外来生物ではありますが、アライグマよのうに生態系に影響を与える特定外来生物には指定されていません。

このため駆除の対象ではありませんが、人間社会にも被害を与える有害鳥獣】である事も事実。

その理由を解説します。

ため糞による危険性

ハクビシンは、ため糞と呼ばれる同じ場所で排泄を行う習性があります。

もしも天井裏に住みつかれた場合、溜まったフンは強烈な臭いを発生するのはもちろん染み込んだ排泄物のせいで木材の腐食の原因になります。

これは実際にあった被害ですが

溜まり過ぎた排泄物が、腐った天井と一緒に落ちてきた!

想像しただけでもゾッとする光景ですよね…。

騒音による危険性

甲高い声で鳴くためハクビシンは鳴き声がうるさいという特徴があります。
しかも長時間泣き続けるんですよね…。

さらに夜行性であり体も大きいため、夜中に天井裏を走り回ることで騒音被害が起こるでしょう。

昭和生まれの私の実家ではネズミが走り回っていましたが、しょせんサイズは20~30cm程度の小型動物…。

ハクビシンはサイズが違いすぎるため安心して眠る事は出来なくなってしまいます!

農作物への危険性

ハクビシンは雑食性ではありますが、実は一番好きな食べ物は甘い果実です!
しかも、木登りが得意な事もあり

  • 葡萄
  • ミカン

といった果物の被害が多いんですよね。
特に果樹園での被害が大きく、フェンスや電流柵といった対策は必須と言えるでしょう。

逆にアライグマの様に手先の器用さは無く、穴を掘るのは苦手で土に埋まっているスイカなどは狙われにくいんです。

この章のまとめ
  • 排泄物による悪臭被害
  • 木材の腐敗被害
  • 鳴き声や足音の騒音被害
  • 木に実る果実への被害

ハクビシンを見つけたらどうしたらいいのか

ここからはハクビシンを見つけた時の対処法を解説します。

やってはいけない事を含めて最適な対応をする事で被害を食い止めて下さい。

やってはいけない事

万が一、ハクビシンを見つけても絶対にやってはいけない事は

  • 触る
  • エサを与える
  • 自分で捕獲する

見た目の可愛さから撫でてしまったりエサをあげたくなる気持ちは分かりますが、野生のハクビシンには菌やウイルスはもちろんマダニヒゼンダニといった寄生虫を持っている可能性があります!

これらのダニは人間にも寄生し、命に関わる健康被害をもたらす恐れがあるんですよね。

それだけではなく、エサを与えてしまうとハクビシンが食べ物に困らなくなり繁殖の手助けをしてしまう事にもなります。

だからと言って、勝手に駆除する事もできません!

日本は野生動物に対して【鳥獣保護法】という法律があり、罰金や禁固刑を受ける事になるからです。

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下、「鳥獣保護管理法」といいます。)の目的は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資すること」とされています。
 この目的を達成するため、鳥獣保護管理法には、鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施や、猟具の使用に係る危険の予防に関する規定などが定められています。

引用:環境省HPより

自治体に相談してみよう

万が一、家屋や農作物に被害がでた場合は市の許可を得る事で駆除する事は可能です。

自治体によって違いがありますが

  • 駆除業者の紹介
  • 捕獲機の貸し出し

などをしてれる事もあるでしょう。

しかし駆除業者への費用は自己負担となり、捕獲機の貸し出しが無い場合は自分で用意しなければなりません。

仮に捕獲できたとしても、自分でハクビシンを処理する事は精神的に負担となるでしょう。

だって

1mサイズの哺乳類の息の根を止めれますか?

って話…。

プロの駆除業者に依頼

ぶっちゃけ、自分で駆除は難易度が高いため全てプロに任せるのがオススメです!

プロならハクビシンを確実に追い出すのはもちろん

  • 個体の処分
  • 清掃・消毒
  • 再発の予防

素人では出来ないことを全てやってくれるんですから!
中でも、全国的にスピード対応してくれる【害獣駆除110番】はオススメですよ。

もしもハクビシンを見つけたら、いちど相談してみて下さい。

これからはハクビシンの被害に悩まされる事は無くなるでしょう!

この章のまとめ
  • 接触してはいけない
  • 勝手に駆除してはいけない
  • 自治体に相談する
  • 確実なのはプロに依頼
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