アシナガバチの巣は何処にある?その生態と駆除にかかる費用について

アシナガバチ 巣 駆除

都心部で生活していても、見かける事が最も多い蜂が【アシナガバチ】

その理由は、人間の生活圏内がアシナガバチにとっても最適な環境だからなんです。

もしも家の周りに何度も現れるなら、付近に巣が作られている可能性が高いと言えます。

性格は大人しく、コチラから刺激しなければ襲ってくることは無いんですが子供やペットのいる家庭では注意!

興味本位で刺激してしまい反撃されて刺されてしまう危険性があるため、万が一に備えて駆除する必要があります。

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でもアシナガバチの巣は何処にあって、駆除するにはどうすればいいんでしょうか?

そんな疑問にお答えするため、今回は【アシナガバチの生態と巣の駆除】について解説していきたいと思います。

この記事の内容
  • アシナガバチの生態と特徴
  • アシナガバチが巣を作りやすい場所
  • アシナガバチの巣を放置すると?
  • アシナガバチの巣を駆除するための費用
目次

アシナガバチの生態と巣の特徴

アシナガバチは、生物学上【蜂目スズメバチ科アシナガバチ亜科】に分類されます。

最も恐ろしいスズメバチの仲間なんですよ。

アシナガバチはどんな見た目?

細くくびれたウエストと、長い後ろ足が印象的で抜群のスタイルをしている蜂と言えます。

スズメバチよりも腹部がなだらかに膨らむような形をしていて、体の色が黒っぽい部分が比較的多め。

また飛行姿勢にも特徴があり

長い後ろ脚をブラリと垂らしながら、フワフワとゆっくり飛びます。

スズメバチは後ろ脚を垂らさず直線的にスピーディーに飛ぶため、飛んでる状態でも見分ける事が可能と言えます。

よく見かけるアシナガバチの種類

一口にアシナガバチと言っても様々な種類が存在し、日本でよく見かけるアシナガバチは主に5種類います。

主に都心部で見かけるのは

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主に都心部で見かけるのは以下の3種。

セグロアシナガバチ

体長は20~26mmほどで、腹部に黄色い斑紋があるのが特徴。

キアシナガバチとそっくりですが、コチラは触覚が黄色い事で見分ける事が可能。

都心部で最も多く見かけるのが【セグロアシナガバチ】でしょう。

フタモンアシナガバチ

体長は14~16mmほどで、腹部に2つの黄色い小さな円紋があるのが特徴。

全体的に黒っぽい体をしているため分かりやすいと言えるでしょう。

洗濯物に紛れ込んでいるケースが多いので注意が必要。

コアシナガバチ

体長は11~17mmほどで、日本で生息するアシナガバチの中では最も小さいです。

黄色と黒に加えて、1本だけ赤褐色の斑紋があるのが特徴。

小さくても巣の規模は大きく、攻撃性もやや強いので注意が必要。

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主に山間部で見かけるのは以下の2種。

キアシナガバチ

体長は21~27mmほどで、日本で生息するアシナガバチの中では最大となります。

近親種のセグロアシナガバチに似ていますが、触覚部分の3分の1が黒い事で見分ける事が可能。

国内では攻撃性・毒性共に強いアシナガバチと言えます。

ヤマトアシナガバチ

体長は15~23mmほどで、背中部分のも斑紋があるのが特徴。

腹部も黄色がメインで、ボカシの入ったような部分があります。

巣の規模も小さく、攻撃性は最も低いアシナガバチと言えます。

アシナガバチの活動時期

アシナガバチの社会で越冬できるのは女王蜂のみで

全ての働き蜂は冬を越す事は出来ません!

冬眠から目覚めた女王蜂は、春になった4~5月頃から適した場所を見つけた巣を作り始めます。

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この時点では巣作りに夢中なため、攻撃される事はほとんどありません。
なので、駆除するには最適な時期と言えます。

巣作りと同時に産卵も始まっているため、6月以降は徐々に働き蜂の数が増えていき8月頃にピークを迎えます。

9月頃になると、新たなる女王蜂が誕生。

その後、新女王が越冬する為に11月頃まで必死でエサを集め続けます。

この時には攻撃的な性格になり、ちょっとした刺激でも刺される危険性が高まるので注意が必要!

1~3月女王蜂のみ冬眠
4~5月新たな場所で巣作り開始
6~8月働き蜂の数がピークを迎える
9月新女王蜂が誕生
10~11月女王蜂の越冬準備で攻撃的に
12月役目を終えた働き蜂が寿命を迎える
アシナガバチの活動

アシナガバチの巣の特徴

我々が蜂の巣と聞いて、最もイメージしやすい形をしているのが【アシナガバチの巣】でしょう。

シャワーヘッドのような半円形をしていて、六角形の巣穴が見えているのが特徴。

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漫画やアニメなんかでも登場するため、馴染み深い形と言えるでしょう。

サイズは他の蜂と比べると小さめで、大きくなっても20cmほどにしか成長しません。

多数ある巣穴は何度も使いまわすため

穴の数=蜂の数ではありません!

大きな巣となると、生活するアシナガバチの数は300匹ほどになります。

アシナガバチが巣を作る場所

アシナガバチの巣は、雨や日光を凌いで乾燥を防ぐ場所であればどこでも作ります。

出入りがしやすい開放的な空間を好むのも特徴。

軒下

最もよく見かける場所が屋根の下。

環境としては最適であり、家の突き出した部分の下は注意が必要です。

例えば

  • 玄関先
  • 出窓の下
  • 雨どい付近

建物で言うと、【屋根】【壁】がある場所が好まれます。

庭の木

庭木や植え込みも、よく巣を作ります。

狩蜂であるアシナガバチは、植物に繁殖する【芋虫】【毛虫】などを食べる益虫でもあります。

このため、庭は餌の宝庫でありアシナガバチにとっては最適な環境になりやすいんです。

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実際、庭作業中に刺されるケースが最も多いんですよ!

定期的に剪定などの手入れをして、害虫を寄せ付けないような対策をしておきましょう。

また水捌けが悪い場合も注意してください!

夏場の暑い季節には、アシナガバチが巣を冷ますために水を汲みにやってくる事もあるからです。

ベランダ

アシナガバチは臭いにも魅かれる習性があります。

このため、柔軟剤の香りが残った洗濯物に引き寄せられる事も良くある話。

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たしかに「洗濯物を取り込む時に刺された!」って事例も多いんですよね…。

ベランダの軒下だけでなく、手すり部分や物干し竿などに巣をつくられるケースもあるので注意!

マンション住まいでも高層階なら問題ありませんが、4階ぐらいならアシナガバチは上がって来る可能性があります。

エアコンの室外機

巣の規模が小さいアシナガバチにとって、エアコンの室外機はサイズ的にもベストな空間と言えるんです。

女王蜂が巣作りを始める春先はエアコンを使用していない家庭が多く、たどり着いた女王蜂が巣を作ってしまうケースも多いんですよね。

もし、気づかずにエアコンを稼働させてしまうと

ファンがアシナガバチの巣を巻き込み、エアコンの故障へと繋がります!

こうなると駆除だけでなく、エアコンの修理費用もかかる事になり痛い出費…。

使用しない時期は、エアコンの室外機にカバーをかけておくなどの対処をしておきましょう。

離れにある物置やガレージ

庭などに設置されたコンテナタイプの物置や、シャッター付のガレージなども巣が作られやすいです。

こういった場所は家屋に比べて人の出入りも少なく、アシナガバチにとっても安心しやすい環境になるからなんですよね。

久しぶりに物置を開けたら「いきなり刺された!」なんて事も考えられるため、定期的に中の様子を確認しておきましょう。

アシナガバチの巣を放置するとどうなる?

大人しい性格であり活動期間は1年間なら、アシナガバチの巣が確認できても生活に支障がなければ

「駆除しなくても良いんじゃないの?」

と思いますよね。

しかし、放置しておくと弊害がおこってしまうんです。

子供やペットが刺される

大人であれば刺激しなければ良いだけですが、子供やペットがいる家庭では万が一が考えられます。

興味本位で近づいてしまったり、攻撃を仕掛けたりする可能性が高いんですよね。

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特に、小学生の男の子は気を付けたいところ…。

私も小学生の頃、友人が面白半分でアシナガバチの巣に石を投げ刺された事がありましたから!

スズメバチがよってくる

凶暴なスズメバチの中でも【ヒメスズメバチ】という種類がいます。

このヒメスズメバチは、アシナガバチの幼虫やサナギをエサにするため巣を見つけると仲間が集まってくる可能性が高いんです。

アシナガバチよりも毒性や攻撃性がはるかに強く、刺されて大けがをする危険性があるんです。

来年も同じ場所にくる

確かにアシナガバチの活動は1年間だけ(女王蜂以外)で、翌年には巣はカラッポになります。

しかしアシナガバチは、先代が過ごした場所を臭いなどで本能的に察知する事ができるため

翌年も同じ場所に巣を作るケースも多いんです!

安全な場所と認識しているようで、毎年のように現れる可能性も否定できません。

アシナガバチの巣を駆除する費用はいくらかかる?

スズメバチの巣の場合、お住いの市町村によっては無料で駆除してくれる自治体もあります。

しかしアシナガバチの場合、おとなしくて危険性が低い事から駆除してくれる市町村はほとんどないのが現実…。

となると

  • 自分で駆除する
  • 業者に依頼する

どちらかしか方法はありません。

自分で駆除する場合

春先の巣を作り始めた4~5月頃、女王蜂だけなら自分で駆除する事は簡単です。

この頃は巣作りに夢中になっているため、刺激しても反撃をされるケースが少ない事が理由です。

ぶっちゃけ、数千円の殺虫スプレーで駆除する事が可能!

しかし、夏以降の大型化した巣には働き蜂の数が多く、素人が手出しするのは非常に危険となります。

具体的には

巣の大きさが10cm以上に成長している!

それでも自分で駆除したいなら、刺される可能性はあるので万全の装備と最新の注意は必要!

最も大事なのが防護服で、養蜂用の防護服はミツバチ用となりアシナガバチの毒針を防ぐ事は出来ません。

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なぜなら、アシナガバチは最強のスズメバチの仲間でもあるからです。

このため本格的な【蜂駆除用の防護服】が必要となり

費用は4~6万円ほどかかってしまいます。

命を守るためなら、この金額は安いと言えます。

しかし、ここまで出せるならプロの業者に依頼する事をおすすめします!

業者で駆除する平均相場

多くの業者が設定している最低金額は、8,000円ぐらいが相場。

しかし、この金額で済むのは作り始めの女王だけの場合ぐらいで、巣の規模や状況に応じて金額が上乗せされていく事になります。

アシナガバチの場合、ミツバチやスズメバチの違って巣のサイズも小さく、手の届く駆除しやすい範囲に作る事が多いため

大体、10,000~30,000円ぐらいが相場と言えます。

縄張り意識が高く、付近に複数の巣があるケースも少ないため30,000円を超えるケースは稀と言えるでしょう。

ベラ

となると、巣が大きい場合は自分で駆除するよりも安く済みますね♪

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