夢にまで見たマイホーム。
やっと手に入れた我が家に
もしも、シロアリが出てきたらアナタはどうしますか?
放っておくと家屋が食い荒らされ、資産価値が下がるだけでなく倒壊の危険性もある厄介な害虫。

実際、ボクの実家もシロアリの被害を受けたことがあるんです…。
そんなシロアリが家に出てきた場合、一体どのように対処すればいいのか?
今回は、自分で出来る【シロアリの応急処置と簡単な駆除法】について解説していきたいと思います。
- シロアリの確認方法
- シロアリが出た時の応急処置
- 自分で出来る簡単な駆除法
シロアリかどうかを確認する方法
まず、出てきたアリが本当にシロアリかどうかを確認しましょう。
その確認方法は4つ。
出てきたアリの外見はどんな感じか
シロアリには羽が生えているんですが、クロアリの中にも羽アリが存在します。
実は
同じ【アリ】の名が付いていますが、生物学的には別の生き物になるんですよね。

どちらかというと【ゴキブリ】の仲間になるんですよね。
このため、よく見ると全然外見が違うんです。
外見 | シロアリ | クロアリ |
羽 | 4枚が大きく同じ形 | 上の羽2枚が長い |
胴体 | 真っすぐな寸胴 | 胸と腹のくびれがある |
触覚 | 短く数珠状に連なる | 長くL型に曲がる |
特に分かりやすい特徴は、胴体のくびれの有無でしょう。

家の周りに羽が落ちていないか
一つの巣が大きくなると、春から夏にかけての温かい時期に繁殖能力のあるシロアリは新たな巣を求めて【結婚飛行】を行います。
パートナーが見つからなければそのまま死んでしまいますが、パートナーを見つけたシロアリは後尾を終えるとメスは羽を落とし巣を作り始めるんです。
このため大量の羽を見つけたら、繁殖能力のあるシロアリがパートナーを見つけた可能性が高いです。
しかもシロアリの飛行能力は低く100mほどしか飛べないため、近くに大きな巣がある可能性も高くなります。
蟻道(ぎどう)が作られていないか
シロアリは地面から侵入する際、【蟻道(ぎどう)】という道を作って侵入して来ます。
その役割は
風で体が乾燥しないように地面からの湿気を上げるため。
このため、隙間があると湿気が逃げるので土で隙間を埋める習性があるんです。
- 床下
- ドアの枠
- 押入れ
- お風呂場
このような場所の隙間に土がないかをチェックしてみましょう。
建物に異常がないか
シロアリは木材を食べるイメージが強いですが、実はプラスチックなどの色々な物を食べるんです。
特に断熱材に使用されるウレタンが大好物。

暖かいだけでなく、保湿性も高い事がシロアリ好みの原因なんでしょう。
- 踏むと床が沈んだりしないか
- 壁や柱を叩いた時に空洞音がしないか
こういった症状がある場合、シロアリが生息している可能性が高いと言えます。
さらに酷くなると
- 壁に亀裂が入る
- 窓や玄関の建付けが悪くなる
こうなると、かなり進行していると考えて間違いないでしょう。
シロアリで困ったら【シロアリ110番】
シロアリが出てきた時の応急処置
実は、シロアリという生物はかなり体が弱いんです。
応急処置のコツは、広範囲に殺虫剤を吹きかけるのではなく一匹づつ処理する事。
ガムテープで貼り付ける
虫が苦手な人も多いでしょうし、直接手で触るのは衛生的ではありません。
そこで
ガムテープなどの粘着テープに貼り付けてしまいましょう。
その理由は、シロアリは【皮膚呼吸】をしているためテープが体にまとわりつくと呼吸ができなく窒息死するからです。

後は包んで捨てるだけでOK♪
掃除機で吸い取る
テープ越しにも触りたくない方は
掃除機を使って吸い込みましょう。
シロアリは掴む力も強くないため、簡単に掃除機内へ閉じ込める事が可能。

体の弱いシロアリの多くは、この時点で死んでしまいます。
万が一、生き残ったシロアリが再び出ないように内部のパックをテープで止めて燃えるゴミとして早急に処分すれば完璧。
水やお湯をかける
湿った場所を好むシロアリは、台所やお風呂などで見かける事が多いんです。
この場合は簡単で
蛇口をひねって水で流してしまいましょう。
ガムテープの時のように呼吸ができなくなり窒息させる事ができるからです。

排水管から戻ってくる事もありませんよ。
強めの水圧をかけたり、温度を上げたりすると確実に仕留める事が可能です。
ビニール袋を被せる
上記の方法は、シロアリの数が少ない場合に有効です。
多くの羽アリが出現した場合
飛び立たないように袋を被せましょう。
範囲が広いなら、大きめの箱を使うと便利です。
その理由は、逃すと別の場所に巣を作る恐れがあるからなんですよね。
逃げ場を無くしてから掃除機で隙間から吸い取るなど、じっくりと処理していきましょう。
自分でできるシロアリの駆除方法
とりあえず応急処置を施しても、家にシロアリが繁殖している可能性は高いです。
こうなると、徹底的に駆除しなければ家屋への損傷は免れません!
主なシロアリ駆除方法は2つあります。
ベイト工法
ベイト=餌
つまり
毒餌を家の周辺に埋め込み食べさせて巣ごと駆除する方法。
シロアリ駆除で使用する毒は、脱皮を抑制する事で死滅させるため人間やペットには影響はありません!
しかし、薬剤を巣に持ち帰らせる必要があり即効性は期待できない事がデメリット…。
その【ベイト工法】の手順は
毒餌を開封し容器にセットします。
蟻道付近に穴を掘り、セットした容器を地面に埋めます。
1~2ヵ月放置したら中を確認し、シロアリがいたら駆除中なのでそのまま放置しましょう。
もしもシロアリがいなかったら設置場所を変更します。
中にいたシロアリが死滅していれば駆除完了です。
巣が一つとは限らないので、広範囲に渡って設置するようにしましょう。

定期的に行う事も大事ですよ。
バリア工法
バリア=障壁・壁
つまり
殺虫成分を含んだ薬剤を散布し、駆除だけでなく寄せ付けない方法。
即効性があり効果も長続きするため、確実で人気の高い施工方法と言えます。
しかし、家屋に薬剤を撒くことになるため子供やペットのいる家庭では使いにくい事がデメリット…。
その【バリア工法】の手順は
シロアリの被害箇所にドリルで穴を開けましょう。
薬剤を内部に注入しフタをして浸透させます。
被害周辺に薬剤を幅広く散布します。
床下の地表面にも忘れずに撒く事。

駆除だけでなく、予防も兼ね備える最適な方法と言えます。
シロアリ駆除に殺虫剤がダメな理由
やりがちな間違い方法が、殺虫剤を吹きかける事!

でも、殺虫剤で駆除するのが一番簡単な方法じゃないんですか?

確かに、直接吸い込んだシロアリには効果があります。
しかし殺虫剤には、虫を寄せ付けない【忌避剤】が含まれている場合が多いんですよね。
つまり害虫を避ける効果が期待できるんですが、シロアリの場合
嫌がってその場から離れるだけで別の場所に移動する事になるんです。
しかもシロアリは警戒心が強く、一度離れた巣には戻らない習性があるため駆除がやりにくく余計に被害が拡大する可能性が高くなります。

シロアリは、1匹たりとも逃がしてはいけないんですよね。
完璧な駆除はプロに依頼するしかありません
見つけたシロアリへの応急処置は簡単ですし、市販薬の方が安くつくのは間違いありません!
しかし
シロアリを完全に駆除するのは素人には難しいんです!

なぜなら、巣や侵入経路が特定できないからです。
シロアリの被害は、種類に応じて適切な駆除をしなければ効果は薄いんですよね。
しばらくしたら再発生の可能性も高いため、完璧に駆除をする為には専門の業者に依頼する必要があるんです。
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