戸建てにシロアリ対策はやるべき?予防の必要性とかかる費用について

シロアリ 予防 費用

地震大国である日本。

地元が大阪である私は、高校生の時に【阪神淡路大震災】を体験しました。

幸い大阪では建物の倒壊などの被害はなかったんですが、神戸市内は壊滅状態となるほどの被害を受けた事はご存知の方も多いはず。

しかし、この時

倒壊した建物の8割は【シロアリ】の被害にあっていたという報告があるのは知っていますか?!

シロアリは木材を食べるため建物の強度を下げることになり、何より厄介なのは床下などに生息しやすく発見が難しい事と言えます。

ベロ

このため、気づかないうちに「シロアリの被害にあっていた」というケースが多いんですよね。

では、どうすればいいのか?

シロアリが家に住みつかないように【予防】するしかないんです!

そこで今回は【シロアリ予防の必要性と費用】について解説していきたいと思います。

この記事の内容
  • シロアリ予防の必要性
  • 木造住宅の予防法について
  • マンションもシロアリ対策は必須
  • シロアリ予防にかかる費用
  • 予防する時期やタイミング
目次

なぜ【シロアリ予防】が必要なのか?

体長が僅か1cmにも満たない程度のシロアリを、なぜ予防する必要があるのか?

主な理由は3つあります。

  • 繁殖力
  • 生息地帯
  • 被害を受けた時の損害

順に解説していきましょう。

シロアリの高い繁殖力

【アリ】という名前が付いていますが、生物学的にはゴキブリの仲間で繁殖力が高いんです。

体が小さい分、増殖スピードはゴキブリよりも早く

1匹見かけると約3万匹はいると考えていいでしょう!

シロアリは【コロニー】と呼ばれる群れを形成し、それぞれの役割分担も完璧の統制されています。

このあため、一度コロニーを形成されると被害は拡大の一途を辿る事になるんです!

シロアリの被害は発見が遅れやすい

シロアリは、どこでも生きていける生物ではありません。

乾燥に弱いため、湿気が多く密閉された空間を好みます!

家屋でいうなら【床下】【天井裏】などを好み、普段の日常生活では見つけにくいのが厄介なんですよね。

定期的に点検する人でない場合、気が付いたらシロアリが生息してしまっている事になるんです!

結果的にシロアリを駆除するより安く済む

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もしシロアリが発生しても、駆除すれば問題ないんじゃないですか?

確かに【シロアリ駆除費用】【シロアリ予防費用】の金額差は、ほとんど違いはありません。

しかし

シロアリの被害を受けると、建物の修繕費用がかかってしまうんです!

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歯の治療と考えると解かりやすいでしょう。

虫歯や歯周病の予防のために、歯ブラシや歯磨き粉にお金をかける事もありますよね?

もったいないと思いますが、いざ虫歯や歯周病になってしまうと歯科医での治療費がかかってしまいます!

こうなると費用だけでなく、時間も必要となるため予防というものは大切と理解してください。

一戸建ての木造住宅における【シロアリ予防】はどうする

木材はシロアリの大好物であり、自宅が木造なら予防は必須!

ここでは状況別にシロアリ予防の必要性を解説していきます。

新築5年以内の木造一戸建ての場合

日本が定める【建築基準法施行令49条2】によると

(外壁内部等の防腐措置等)

第四十九条 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。

 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

引用:建築基準法施行令49条2より

つまり、1階部分の床下には

シロアリを寄せ付けない薬剤を加圧注入した木材を使用しなければならないという事!

この圧力で浸透した薬剤は、約5年間ほど効果が持続し続けます!

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このため、新築物件なら約5年間は「予防の必要なし」と言えるでしょう。

家を建てる工法によってもシロアリ被害に差が出る

日本は古来より【宮大工】達が施工する【在来工法(木造軸組工法)】と呼ばれる伝統工法があります。

そのメリットとして、開口部を大きくとる事ができ、換気や通気性に優れる事!

一方、戦後の日本では【ツーバイフォー工法(枠組壁工法)】で建てる家屋も多くなって来ました。

そのメリットとして、気密性や断熱性に優れる事!

温暖差が激しい日本では大きなメリットですが

逆に気密性の高さがシロアリにとっても最適な環境になる可能性が指摘されています!

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実際、ツーバイフォー工法の家屋の方がシロアリ被害が多いんですよね…。

築10年以上の木造住宅はシロアリ被害のリスクが高い

新築家屋ならシロアリ予防は法律で決まっていますが、その後の予防は自分の判断になります。

統計によると

築10年を超えると、シロアリの被害にあう確率は約10%程になります!

その理由は薬剤の効果が切れる事もありますが、使用される木材やコンクリートが劣化していく事も原因となるんです。

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その後、20年~30年と経過するごとに確率はアップしていきます。

シロアリで困ったら【シロアリ110番】

マンションなど木造住宅以外における【シロアリ予防】はどうする

木造住宅ならシロアリ予防をする人は多いと思いますが、マンションなどに住んでいる方はあまりしていないかもしれません。

軽量鉄骨でも木材は多く使用されている

多くのハウスメーカーでも採用される工法で、木造に比べると耐震性に優れるのが特徴。

確かに、骨となる鉄骨部分はシロアリに食害さる事はありません。

しかし床を支える部分に木材が使用される事も多く、壁の隙間に入れられた【断熱材】がシロアリに食べられるケースもあるんです。

このため、軽量鉄骨でもシロアリ予防は必要と言えるでしょう。

鉄筋コンクリートマンションでもシロアリ予防は必要か?

マンションに使用される、鉄の柱とコンクリートの壁が食害される事はありません。

また、高層階に住んでいる場合もシロアリ被害は起こることは無いでしょう。

しかし

マンションでも、1階部分に住んでいる方は注意が必要!

鉄筋コンクリートマンションでも、室内の【窓枠】【押入れ】など内部構造には多くの木材が使用されています。

コンクリートの小さな亀裂からシロアリが侵入することもあり、もしも被害にあうと部分補修が難しく大規模リフォームになる可能性があるんです。

このため、鉄筋コンクリートマンションでも1階部分に住んでいるならシロアリ予防は必要と言えるでしょう。

シロアリで困ったら【シロアリ110番】

【シロアリ予防】にかかる費用の相場はいくらかかる

最も気になるのは【シロアリ予防】には、いくらぐらいの費用がかかるのか?

予防の仕方は2つあり

  • 業者に依頼する
  • 自分で施工する

業者に依頼した場合の平均相場

シロアリ駆除を専門にやってくれる業者は、シロアリ予防もやってくれます。

その方法は、薬剤を散布する【バリア工法】がメインで

平均相場は、1㎡あたり1,200~3,000円ぐらい(1坪あたり4,000~10,000円)

一般的な30坪の家だと120,000~300,000円ぐらいはかかってしまうでしょう。

JAなどの大手になると高く、個人業者やマッチング業者などは安くなる傾向があります。

ベロ

効果はそれほど差はなく、違いはサービス面での差のようですね。

この金額は最低金額であり、建物の構造や使用木材などで増額されていく事になります。

自分で予防する場合の費用は?

ぶっちゃけ、道具さえ揃えれば自分でシロアリ予防はできます。

しかし

ドラッグストアなどで売られている安いスプレー程度では、シロアリを予防する事は出来ません!

なぜならシロアリは、わずかな隙間からでも侵入するため完璧な予防にはならないんです。

このため、最低限必要な道具として

  • 噴霧器
  • 木材用の薬剤
  • 土壌用の薬剤
ベラ

ここまで揃えるだけでもトータルで3~5万円ほどの出費です…。

しかも僅かな隙間や塗り残しがあればシロアリの侵入を許してしまうため、素人が施工するには難易度が高すぎると言えるでしょう。

丸1日作業してシロアリに侵入されるとなると、お金と時間の無駄に終わる可能性があります。

自信がない方は最初からプロに依頼する事をおすすめします。

シロアリで困ったら【シロアリ110番】

【シロアリ予防】を効果的に行う時期

シロアリ予防は「1回やれば大丈夫」という訳には行きません。

シロアリ防除薬剤の効果期間に注意

バリア工法とは、床下部分に薬剤を散布するのですが効果は永久ではなく基本的に5年間と言われています。

つまり、効果が切れていしまうとシロアリの侵入を許してしまう事になるため

5年に1度は薬剤の散布を行うようにして下さい!

費用の方が気になりますが、仮に予防費用が150,000円だった場合

150,000円÷60ヵ月=月に25,00円

ベロ

この金額で家が守れるなら安いもんでしょう。

過去には効果が10年間という薬剤もありましたが、薬がキツすぎるため健康被害が怖い事から現在ではあまり使用されていません。

もしあったとしても、やめておいた方が良いでしょう。

業者にシロアリ予防を依頼するタイミングに注意

シロアリは冬でも活動する生き物ですが、繁殖しやすいのは5月下旬から始まる梅雨の時期から。

繁殖してしまうと被害が可能性がありますので、早めの予防が大切となり

できれば3月頃から、遅くても4月の下旬に施工しておくようにしましょう!

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