毒をもつ昆虫であり、刺されると命の危険がある【スズメバチ】。
我々人間の生活範囲と同じ場所で生息する事が多く、大切な自宅に巣を作られるケースも多く存在します。
こうなると家族を危険な目に合わす訳にはいかないため、放置する事はできず駆除しなければなりません!
しかし
スズメバチの巣を素人が駆除する事は非常に危険で、専門の業者に依頼しなければなりません!
ここで気になるのが
「スズメバチの巣を駆除するのに、いくらぐらいの費用がかかるのか?」
今回は、スズメバチの巣を【業者に依頼した時の費用】について解説していきたいと思います。
- スズメバチの巣について
- 駆除の平均相場はいくらぐらい?
- 値段が高くなる理由
- かかる費用を安くする方法
- 業者選びのポイント
スズメバチの巣はどんな形なのか
スズメバチの巣は、木の実や樹皮で構成されています。
これらの素材を噛んで細かくし、唾液と混ぜ合わせて何重にも塗り重ねて巣を完成させていくんですよね。
中でもスズメバチは、巣の成長段階に応じて形が変化する特徴があります。
巣を作り始めた頃の形
冬を越した女王蜂は。春になると適した場所に巣を作り始めます。
たった1匹で作り始めた巣は【フラスコ】を逆さまにしたような形をしており、その直径は数センチメートルしかありません。

ハクション大魔王の壺みたいな形ですね♪(古い)
木の実や皮、泥や繊維を自分の唾液と混ぜ合わせて小さな家を作り、ようやくできた家に卵を産み、孵化した幼虫を育てます。
この段階では巣作りと子育てに夢中であり、反撃を喰らう可能性は低いので駆除するチャンス!

なぜならこの時点の巣は、家族を増やすための一時的な巣でしかないんです。
しかし、幼虫が育つことで【働き蜂】が増えていき、女王蜂は新たなるセクションを追加していきます。
その結果、巣は大型化かつ複雑化していく事になるんです。
巣が完成した時の形
完成したスズメバチの巣は
初期とは違い、ボールのような球体でマーブル模様をしています!
他の蜂とは出入りに使う巣穴は1つしかなく、常に見張りを立てた鉄壁の要塞へと変貌。
時に危険な【オオスズメバチ】なら80cmほどの特大サイズとなり、中には500匹ほどの蜂が生息するほどの大所帯なんですよね。
万が一、巣に危険を感じると中から飛び出して一斉攻撃を仕掛けてくることに…。

こうなると命の危険があるため、素人での駆除は不可能なんです。

スズメバチの巣を駆除するための平均相場
害虫駆除を専門に行う業者は多く存在しますが、スズメバチの巣を駆除するための平均相場は
10,000円~50,000円と幅広くなります!
その理由として
- 依頼する業者
- スズメバチの種類
- 巣の大きさ
- 巣がある場所
こういった要因で金額が大きく変動してしまうからなんです。
ネットで調べると金額が表示されていますが、これはあくまでも最低料金という事!
ほとんどの業者は、見積もりを行う前に【現地調査】を行います。
徹底的に調査して、危険性を判断してから正確な金額を提示するため
「もしかして、ぼったくり?!」
と感じるかもしれませんが、正当な金額であることが多いです。

しかし、現地調査を徹底しない業者は要注意!
後から追加料金を請求してくる【悪徳業者】の可能性が高いからです。
スズメバチの巣を駆除するためにかかる費用
蜂の巣を駆除するために必要な料金は
基本料金+作業費の合計金額です!
各業者がホームページなどで記載している金額は、あくまでも基本料金の話。
一律の基本料金
スズメバチの巣を駆除するためには
- 作業員の人件費
- 使用する薬剤費
- 後片付けにかかる費用
基本料金は一定であり変動する事はありません。
業者によって差がありますが、高い業者はサービス面などが充実している事が多いです。
逆に駆除のみを行う業者の場合は、安めの基本料金であることが多いと言えるでしょう。
状態によって変化する作業費
スズメバチの巣の状態によって駆除方法や危険度が異なるため、金額が上乗せされていく事になります。
このため
基本料金だけで済むケースは、ほとんど無いと考えておきましょう!
なぜならスズメバチの巣の存在に気づいた時というのは、分かりにくい場所でそれなりに巣が大きくなってしまっている事が多いからなんです。

基本料金だけで済むケースなら、自分でも駆除できる状況なんですよね。

巣の駆除にかかる値段が上がる理由
先ほども言った通り、最低料金でできるのは巣が小さく手の届く場所にあるケースぐらい。
それ以外、どういった状況で金額がアップされていくのか?
巣の主がオオスズメバチ
スズメバチと言っても種類は多く、中でも【オオスズメバチ】の巣である場合。
オオスズメバチは、他のスズメバチよりも毒性が強く獰猛で攻撃的な性格をしているため細心の注意が必要となります。
流石のプロでも命の危険にさらされるため、他のスズメバチよりも高く設定される業者が多いんです。
巣の大きさ
スズメバチの巣が大きくなるほど、構造が複雑になり中で生活する働き蜂の数が増える事になります。
数が多い分、危険性が上がるため料金も高くなっていくのは当然の事。
多くの業者の設定金額は
直径が10cm単位で料金が上がっていきます。
30を超るほどの大きさになると、設定された最低料金の倍ぐらいは覚悟しておく事!
巣がある場所
スズメバチの巣が、手の届く分かりやすい場所に作られる事は稀です。
彼らにとって大事な家であるため、風雨をしのげて攻められにくい場所を選ぶのは当然の事。
このため
- 屋根が突き出た軒下
- 天井裏
- 土の中
- 床下
高所での作業は専用機材が必要となりますし、床下での作業では周辺を加工する必要があるんですよね。
巣が一つとは限らない
スズメバチが巣を作りやすい環境というものがあります。
中には
軒下の駆除を依頼したら現地調査で庭の気にも巣があった!
なんてケースも多いんですよね。
プロの目線は確かで、スズメバチの行動パターンを見る事で違うグループかどうかを判断する事もでるんです。
もしも、別に巣がある事が分かったら、まとめてやった方が追加料金でできるため安くつきますよ。
時期によって料金が変動
スズメバチは、女王蜂以外は冬を越す事は出来ません!
春先の暖かくなった時期、越冬した女王蜂はたった1匹で新たな巣を作り始めます。
この時点では、巣造りに夢中であるため反撃を喰らう可能性は低く駆除は簡単!
しかし夏以降は、働き蜂の数が増えて行動が活性化。
秋になると取れるエサも減るため、攻撃的になってしまいます。
このため、危険性が高まる夏以降は料金が追加される事が多いんです。
スズメバチの巣を駆除する費用を安くすませるには?
プロの業者に依頼した場合、どうしても先述した金額は必要となります。
しかし、住んでいる環境によっては安く済ませる可能性もあるんです。
市役所に依頼
環境によってスズメバチが生息しやすい地域もあるため
住んでいる市町村によっては、市役所が無料で駆除してくれる場所もあります!
もしも無料で駆除してくれない地域でも、自宅が【公園】や【図書館】などの公共施設に面しているなら可能性があります!

自分だけでは無く、住民にも危険が及ぶ危険性がありますから♪
スズメバチの巣を発見したら、とりあえず市役所に問い合わせてみましょう。
補助金が出る自治体も
無料で駆除するまではいかなくても
中には、お金を補助してくれる自治体もあります!

その際、優良な業者も紹介してくれますよ。
全額負担とはいきませんが、駆除にかかる費用は抑えられるため問い合わせは必須。
また、補助金は出なくても【防護服】を貸し出してくれる自治体もあります。
マンションなら管理会社へ連絡
一戸建てではなくマンション住まいの方は、管理会社に連絡してみて下さい。
エントランスや玄関ポーチなど
共用スペースの被害は管理会社が駆除する義務があるからなんです!

ベランダなどの専有スペースは、自己責任の可能性もあります…。
他の住民にも被害がでているようなら、マンション自体に問題があるかもしれないので団結して交渉しましょう。
自分で駆除できないのか?
女王1匹の段階ならできないこともないです。
しかし刺されるリスクは避けられませんので、万全の装備が必要となりそれなりの費用かかるのも事実。
というのも、防護服が高いんですよね…。
養蜂用の防護服なら数千円で購入できますが、スズメバチの毒針はミツバチよりも長くて太いため針が貫通してしまいます。
しっかりした駆除用の防護服となると2~3万円は必要で、そこまで出すなら業者に依頼するのと変わらないでしょう。

スズメバチの巣を駆除してくれる業者の選び方
いざプロに依頼する場合、しっかりと業者を選んでおかないと後悔する事になるかもしれません。
駆除の実績があるか
スズメバチの駆除には特別な資格は必要なく、誰でもプロを名乗れてしまうのが現実。
このため、ほとんど実績がない業者も存在し
- 駆除しきれない
- 再び蜂が現れる
- 他の巣を見落とす
といったケースが起こる可能性が高いです。
豊富な実績があれば手際も良く時間もかからない事もメリットであり、依頼する前に駆除実績について調べておく事をおすすめします。
作業費用を明確に説明できるか
よほど特殊な状況でない限り、スズメバチの巣を駆除する方法はどの業者でも大きな差はないでしょう。
どんな方法で、いくらかかるのかをキッチリ説明できる業者を選ぶ事が大事。
先述した通り、ホームページなどで表記されている金額は最低金額であり、そこから状況に応じて費用が上がっていくシステムです。
中には
- 駆除してみないと分からない
- あとから追加料金を請求する
こんな業者の場合、かなりの確率でぼったくられる危険があります。
駆除後のアフターケアがあるか
複雑な作業になった場合、駆除した後にトラブルが起こる可能性もあります。
そんな場合でも対応してくれる保証がある事が大事。
例えば
- 再発の予防
- 再発時は無料で施工
万が一再発した場合、すぐに対応してくれるフォローがあれば安心でしょう。


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