部屋に潜む目に見えない害虫である【ダニ】。

ぶっちゃけ、ダニがいない家庭はありません!
というのも、ダニが繁殖するための快適な環境というのが
- 20~30℃の温度
- 60~80%の湿度
- 豊富な餌
しかもダニが食べるエサは、どの家庭にも存在する【ホコリ】【垢】【フケ】などを食べるため人間との生活に密接なんです。

となると、確かにダニのいない家庭はありませんよね…。
さらに恐ろしいのは
1組のダニが2ヶ月後に3000匹まで増えるという驚異の繁殖力!
『気が付いたらダニだらけ』なんて事にも…。
このため、部屋にいるダニを正しく退治し繁殖を予防する事が大切なんです!
そこで今回は【見えないダニの退治のやり方と予防法】について解説していきたいと思います。
- ダニが発生した時の被害
- 家に繁殖するダニとは?
- 正しいダニの退治法
- ダニの繁殖を予防する方法
ダニが原因でおこる被害
ダニの被害と聞いて
真っ先に思い浮かぶのが刺される事でしょう。
実際、ダニに刺された直後は痛みも痒みも感じません。
しかし、刺されて数時間〜2日ほどすると腫れて痒みの症状が出始めます。
その後、刺し傷がかさぶたになり1週間ほど跡が消えずに残ってしまう事に…。

しかし、刺される以上に深刻なダニ被害があるんです。
それは、死骸やフンを吸い込む事で起こる【アレルギー症状】!!
主な症状として
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- アトピー性皮膚炎
- 喘息
免疫力の弱い方にとっては、重症化すると命に関わる病気になりかねないんです。

小さなお子さんや、お年寄りのいる家庭では注意が必要ですね。


部屋に潜む見えないダニの種類
ダニと言っても、その種類や生態や食性は様々あります。

中にはダニを捕食するダニも!
部屋で繁殖するダニは、主に4種類います。
チリダニ(ヒョウヒダニ)
1年中見られるダニで、どこの家庭にも【必ず潜んでいる】ダニ。
ホコリやフケを餌とし、寝具やソファに生息しやすいのが特徴です。
その数は、予想以上に多く
およそ、ホコリ1gの中に300匹ほど生息していると言われています!
人を刺すことはありませんが、死骸やフンによるアレルギー被害多く発生してしまう厄介なダニ。
コナダニ
名前の通り、小麦粉や片栗粉などの【粉系の食品】に発生するダニ。
体長は0.3mm程度しかないため
小麦粉などを輪ゴムで縛って保存していたら、簡単に内部へと侵入してしまいます!
梅雨の時期に爆発的に発生しやすく、条件さえ整えば爆発的に増殖してしまうのが特徴。

テーブルや床が、粉を吹いたようになってませんか?
もし当てはまるなら、コナダニが繁殖している可能性が高いです!
しかし、食べても人体には影響ありません。

でも、あまり気分の良いものではありませんよね…。
ツメダニ
チリダニやコナダニなど、他のダニを捕らえて【体液を吸う】ダニ。
このため、単体で大量発生する事は無く
チリダニやコナダニの発生に伴って、二次的に増殖する事が多いでしょう!
鋭いくちばしが有り、防御の為に人を刺してしまう事も!

血を吸われる事はありませんが、痒みの症状は発生してしまいます。
太ももや二の腕などの柔らかい部分を刺すため、刺されると気になって仕方ありませんよ…。
主に、カーペットや畳に好んで生息するのが特徴。
イエダニ
ネズミや鳥に寄生し、宿主の体内から【吸血する】ダニ。
宿主である動物がいなくなると
人間に取り付いて血を吸う事もあります!
特に、汗で湿った場所を刺す傾向があり
- ヘソの周辺
- わきの下
- 内もも
- 陰部

刺される場所の特徴から【エロダニ】とも呼ばれているんですよ♪
しかし、刺されると激しい痒みを伴う事になります…。
正しいダニの退治方法
それては、駆除のやり方について解説していきます。
主な駆除法は3つ。
高温で死滅させる
ダニは熱に弱く、一般的に50℃以上の高温で死滅させることが可能です。
天気の良い日に布団を干す家庭もあるかと思いますが、ダニも生きているため裏側に逃げられてしまうんですよね。
そのため
確実に仕留めるためには【布団乾燥機】を使うのがおすすめ!

しっかりと熱を行き渡らせるために、20〜30分ぐらいは運転するのがいいでしょう。
コインランドリーが近所にあるなら、もっと高温で短時間で行う事も可能です。

アイロンを使う方法も良いですよ♪
夜行性であるダニは、明るい昼間は布団の奥や裏側に隠れている事が多いです。
このため、部屋を暗くしてダニを浮き上がらせてからアイロンを当てるのが効果的なやり方。
そのまま死骸を残すとアレルギーの原因となるため、高温で死滅させた後は必ず掃除機で吸い取るようにしてください。
薬剤は即効性あり
市販されているダニ駆除材は、主に3タイプあります。
- スプレータイプ
- くん煙剤タイプ
- 据え置きタイプ
薬剤であるため即効性があり、スプレータイプなら気になった時にすぐ使えます。
くん煙剤タイプなら部屋中の狭い隙間まで煙が充満し、ダニを逃がさない事がメリット。
しかしどちらも片付けが面倒で、ペットや子供がいる家庭では使いにくいというデメリットもあります。

そこで、おすすめしたいのが【据え置きタイプ】の駆除剤。
内部に誘引剤が入っているものが多く
置いておくだけで自然にダニが集まって捉える事が可能なんです。
後は定期的に交換するだけ!
中でも有名な【さよならダニー】の使い方については下の記事で詳しく解説しています。

専門業者なら一網打尽
市販の薬剤を使っても、気になる症状が治らない方もいるかもしれません。
なぜなら
ダニは小さくて数も多いため素人での完全駆除は難しいのも現実。
なにより手間もかかってしまいます。

時間をかけて駆除できなかったら、無駄に終わるのも悲しいですよね?

そんな時はプロの【害虫駆除業者】に依頼してみましょう。
プロなら、現地調査でダニの潜む場所を特定し、状況にあった完璧な方法で徹底的に駆除してくれるからです。


掃除機でダニを吸い込むは間違い?
中には
毎日、布団クリーナーをかけているから大丈夫!
と、思っている方もいるのではないでしょうか?

マンション住まいの方には、布団をベランダに干せない事情もありますしね…。
しかし、掃除機で吸い込むだけではダメ!
なぜなら、ダニはクモの仲間となり8本の足が生えています。
この先端に2本の爪があるため
合計【16本の爪】で繊維を掴んでいるため簡単には離れないんです!
以前、とあるテレビでの実験がありました。
その内容は
布団に5万匹のダニを放ち、某メーカーの布団クリーナーを使って1時間吸い取ると、一体に何匹のダニが駆除できるか?

その結果、掃除機内から発見されたダニは1万匹だったんです…。
つまり、死滅させてから掃除機をかけなければ効果は20%程度しかないという事なんです。


ダニの増殖を予防する方法
完全にダニがいなくなる事は不可能に近いですが、大量発生を防ぐ事は可能です。
冒頭で言った通り、ダニの繁殖に最適な環境を作らない事!
湿気を溜めない
高い湿度はダニにとって最適。
湿度が【55%】を超えると活性化してしまうため、こまめな換気や除湿機などを使い部屋の湿気を逃すようにしてください。
玄関や窓だけでなく、押し入れや戸棚も開けて換気しておく事。
布団などの寝具は汗を吸いやすく湿気が溜まるため、定期的に干して乾燥させるようにしましょう。

ベッドで寝ている方は、敷いているマットレスも立てかけるなどしてベッドの下の湿気を逃すようにしてください。
また、部屋の湿度が上がりやすくなるため、なるべく部屋干しは避けた方がいいでしょう。

でも、単身女性にとっては外に洗濯物を干すのは抵抗あるかも…。
どうしても、部屋干ししか方法が無い方は
- エアコンの除湿機能を使う
- 除湿器や除湿剤を使う
- お風呂場に干す
大切なのは、部屋に湿気を溜めない事!

こまめな掃除と管理
ホコリやフケなどはダニにとってご馳走。
このため毎日の掃除を徹底し
エサとなるホコリやフケをなるべく残さない事が大事です。
床はもちろん、ソファの隙間やベッドの下も毎日綺麗にしましょう。

以前のボクがそうだったんですが、畳の部屋にウッドカーペットを敷いていた事があるんです…。
このような行為は、通気性を悪くしダニを繁殖させる原因となるためやめておきましょう!
また、コナダニ対策のためには小麦粉などの粉製品を密封できる容器に移し替えて保管する事も大事です。
定期的に防ダニグッズを使う
ドラッグストアには、ダニを寄せ付けない効果を持つスプレーが販売されています。
また布団や布製品には、繊維に【防ダニ加工】されたものも多く販売されています。
これらを使用する事でダニが集まる事を防ぐ事ができます!
ただし、寄せ付けないだけで他の場所へ移動するだけなので注意が必要。

このため、逃げたダニを捉えるために据え置きタイプの駆除剤と併用するのが効果的です。
一つではなく複数の手段を組み合わせるのがベスト!

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