人が生きていく上で避けて通れないのが病気やケガ。

約40年間、病気とは無縁に生きてきたボクにも入院&手術を施す日が来てしまいました…。

入院費用って、結構するんですよね?
しかし
幸いな事に我が日本という国は、社会保障は世界トップレベルの充実さを誇ります!
健康保険に加入している方は、診察や治療時に保険証を提示するだけで医療費の負担額は3割で済みます。
もし、100万円の医療費がかかったら自己負担額は30万円となるんですが…

それでも高すぎですよ…。
って思いますよね?
検査だけでも高いのに、入院や手術となると数十万円かかる事はよくあります。

しかし安心してください!
先ほども言った通り日本の社会保険は世界トップレベルです!
このため
【限度額適用認定証】を提出すれば医療費を軽減してくれるんです
そこで今回は、医療費の自己負担額をやすくしてくれる医療費がやすくなる【限度額適用認定証】について解説していきたいと思います。
- 限度額適用認定証の内容
- 限度額適用認定証を提出するタイミング
- 限度額適用認定証の記入の仕方
限度額適用認定証とは何?

日本国民で健康保険に加入していれば
1ヵ月間で支払う医療費負担には上限があります
つまり100万円の医療費がかかっても、実際には30万円も負担する必要はないんです
収入で限度額が変わる
負担額は収入によって変動し、分かりやすく言うと
収入が低いほど負担が減る
さらに1ヶ月間に4回以上、高額な手術を受けた場合なら更に軽減されます。
70歳未満の方の負担額は以下の通り
被保険者の所得区分 | 限度額 | 4回目以降 |
月収83万以上 | 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
月収53~79万円 | 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
月収28~50万円 | 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% | 44,000円 |
月収26万円以下 | 57,600円 | 44,000円 |
低所得者 | 35,400円 | 24,600円 |
私を含む多くの方は【28~50万円】の範囲内に収まるのではないでしょうか?
年金生活となる70歳以上になると、さらに負担額が軽減される事になります。
高額な医療費の支払い事例
例えば月収30万円の方が、1ヵ月間で医療費の総額が100万円かかったとしましょう。
この時に限度額適用認定証を提示した場合の負担額は
80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円
つまり30万円も支払う必要はないんです。

金銭的な負担が大きく減らせますので、使わない手はないですね♪
もし払ってしまった場合は、後日わすれずに申請してください。

そうすれば、差額の212,570円は戻ってきますから。
高額療養費制度が適応されない費用
全ての医療費が減額対象になるわけではなく
社会保険が適応される費用に限定されますので注意が必要
例えば入院時の食事代やパジャマ代、病室にこだわった場合のベッド差額代などは計算に含めません。
その他、自由診療とされる不妊治療や歯のインプラント手術、先進医療も支払いの対象外です。
「対象になるのかよく分からない」
って場合は、担当の医師に確認しておきましょう。
けんぽで限度額適用認定証を申請するタイミング

限度額適用認定証は、保険証を提出するだけでは使用できず自分で申請する必要があります。
その為には
限度額適用認定の申請書に記入し提出しなければなりません
申請するタイミングは手術前でも手術後でも大丈夫なんですが、おおよその費用が分かっている場合には手術前に申請しておくのがおすすめです。
手術前に限度額適用認定を申請する
私の場合、大学病院での入院・手術となったため入院手続き時に用紙を手渡されました。
病院によっては事前に紙を渡されない場合もあるので、その場合は自分の加入する保険協会に問い合わせて郵送してもらいましょう。

用紙に記入し郵送すれば、約10日程度で【申請書】が届きます。
あとは医療費の支払い時に病院窓口で提出すればOK。
事前に申請するメリットは
会計時に提出する事で限度以上は払わなくて済む事
どんなに治療が高額になっても10万円以下で済むことがほとんどですので、もしも手持ちが少なかったとしてもなんとかなるでしょう。
急な出費に不安ががある方は、入院が決まったら事前に申請しておくのがおすすめです。
手術後に限度額適用認定を申請する
事前に申請できなかった場合は、後日に申請しても問題ありません。
その場合、いったん病院窓口で請求額を支払い後日申請することで払い戻しを受けるという形になります。
この場合
医療機関の領収証が必要な場合もありますので捨てずに保管しておく事
デメリットとして、払い戻されるまでに確認に時間が3カ月ほどかかってしまう事があげられます。
治療が1カ月で終わるならいいのですが、もしも数カ月に及んでしまうと治療期間中は自腹で立て替えなければなりません!
そして申請には期限がある事も覚えておきましょう。
申請できる期限は、治療を受けた翌月1日から2年間
よほどの裕福な家庭でない限り期限を過ぎてしまうという事はないと思いますが
「忘れていた」
なんて事が無いように、早めに申請しておいた方がいいと思います。
けんぽで限度額適用認定申請書の書き方
ここからは、実際の申請書を見ながら解説していきたいと思います。
まずは手元に保険証を用意してください。
被保険者情報

自身の保険証番号を左詰めで記入。
氏名・住所とも保険証の内容と同じ通りに記入。
印鑑を押す欄がありますが被保険者本人が記入する場合は必要ありません。
もし、認定を受けるのが被保険者と同じなら
記入する欄はここだけでOK
認定対象者欄

認定を受ける人が被保険者と違う場合は記入が必要です。
例えば
本人ではなく扶養家族が申請する場合など
妻などの被扶養者が持つ保険証は、氏名の表記が違っているはずですので奥さんの名前を記入する必要があります。
送付希望先

ほとんどの場合は自宅に郵送してもらうことになると思いますが、自宅で受け取れない事情がある場合は記入が必要です。
例えば、独身で一人暮らしの方など
実家などに送付してもらう事もできますので、送ってほしい住所を記入しましょう
万が一、書類に不備があった場合でもコチラの住所に送付されことになります。
申請代行者欄

最後の欄は、被保険者でもなく扶養家族でもない方が申請をする場合に記入が必要です。
例えば、身寄りも無く介護が必要で、自分で記入ができないような体なら
ヘルパーや看護師さんに記入してもらう事になるでしょう
本人との関係や代行する理由も記入が必要ですが、ほとんどの方には必要ない欄と考えていいでしょう。
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まとめ
このように、社会保険というものは
医療費の3割負担だけではなく、1ヵ月の医療費に上限を設けてくれています
一般的な収入の方なら、パジャマと食事代を含めても8~10万円ぐらいで収まるのがほとんどでしょう。
万が一、治療が長引いて半年間入院したとしても自己負担は40~60万円ぐらいで済みます。
こんな制度を使わない手はありませんよね?

そのためには申請が必要ですので、入院が決まったら忘れずに申請するようにしましょう。
実際に、私が入院して親知らずを抜歯した費用については下の記事で詳しく解説しています。


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