老後の資金は、みんなどうしてますか?
定年退職が見え始める40代はもちろん、もっと若い世代の方も考えておく必要があります。
しかし、お金を増やす手段はいくつかありますが

どうやって貯めたらいいのか分かりませんよね…。
そこで今回は【老後資金の貯め方】について解説していきたいと思います。
- 老後の資金はいくらあれば安心か?
- 老後の資金の投資先
老後資金の問題点

長くなる平均寿命
医療技術の進歩により我々の平均寿命は年々長くなってきています。
現在の平均寿命は
- 男性:81.64歳
- 女性:87.74歳
さらに、2045年には女性の平均寿命が90歳を超えると予想されています。
長生きする事は嬉しい事なんですが、高齢になるほど病院のお世話になる事も増えて来るでしょう。
2001年の時点では高齢者の医療費負担は一律1割負担でした。
しかし2008年以降は
- 75歳以上:1割負担
- 70~74歳:2割負担
さらに現役並みの収入があるかたは3割負担となり、本人負担額は今後も増えていく事が確実視されています。
年金問題
年金制度は
つまり、受給世代の給付金を現役世代の保険料で賄う仕組みです。
このため、少子化高齢化が進んで行くと受給世代を支える現役世代の負担が大きくなってしまいます。
1960年 | 1985年 | 2015年 | 2030年 | 2050年 | |
現役世代 | 6000万人 | 8251万人 | 7629万人 | 6875万人 | 5275万人 |
受給世代 | 535万人 | 1247万人 | 3347万人 | 3716万人 | 3841万人 |
何人で支えるか | 11.2人 | 6.6人 | 2.3人 | 1.9人 | 1.4人 |
現在の制度のままでは成り立たなくなり、受給額が目減りするのは時間の問題と言えるでしょう。
夫婦で必要な金額
総務省の調査によると、65歳以上の高齢無職夫婦が1ヵ月で受け取りる年金受給額は平均19万3743円。
しかし、1ヵ月の生活費は23万5615円が必要でありトータルでは毎月4万1872円の赤字になってしまうんです。
193,743(年金)-235,615(生活費)=-41,872(赤字)
仮に65歳から90歳まで生きると考えると、残り25年間で発生する赤字の金額は1256万1600円となってしまいます。
41,872(月の赤字)×12=502,464(1年間の赤字)
502,464×25年間=12,561,600
ただし、年金額が目減りする事を考慮すればもう少し金額が増えてしまう可能性がありますので、夫婦2人での老後資金は
では、そのお金を準備する方法を解説していきましょう。
iDeCo

老後資金を補う最強の私的年金制度が【iDeCo】です。
iDeCoの特徴
公的年金とは別に自分で年金を積み立てる制度であり、最大のメリットは
というのも、自分で積み立てた掛金は全額所得控除になり、また掛金を運用して得た利益は全て非課税になるんです。
国民年金に加入している20~60歳の方は誰でも加入する事ができ、60歳までかけ続ける事が可能。
つまり、20歳で始めると
iDeCoの注意点
iDeCoはあくまでも年金であるため
つまり、急な出費がかさんでも預金みたいに引き出せないので計画的な積み立てをする事が大事です。
さらに加入年数も10年以上が必要で、50歳以降から始めると受け取る年齢は引き上げられます。
そしてもう一つの注意点が
基本的にiDeCoで扱う金融商品は【投資信託】と呼ばれるもので、リターンは期待できますが元本を保証するものではありません。
経済状況に左右されるため、リスクがある事も覚えておきましょう。
絶対に損をしたくないなら、リターンは少なくても元本保証型を選択するという手もあります。


nisa

小額から始められる最強の投資術が【nisa】です。
nisaの特徴
基本的に投資で得た利益には20.315%の税金が科せられます。
しかしnisa口座で得た利益は
nisaには【一般nisa】と【積み立てnisa】2種類があり、その違いは
一般nisa | 積み立てnisa | |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
非課税枠 | 600万円 | 800万円 |
年間の限度額 | 120万円 | 40万円 |
iDeCoも同じように非課税で運用できますが、nisaの方が利用できる限度額が大きいのが特徴です。
さらに掛金も小額からでも投資が可能で
nisaの注意点
nisaの場合も、主な運用先は投資信託です。
運用はプロのファンドマネージャーと呼ばれる方がやってくれますが、彼らの利益となる
選ぶ商品によって違いがありますので、適当に購入してしまうのはNGです。
出来るだけ安い商品を選ぶようにしましょう。
そしてiDeCoと同じく
長期投資は右肩上がりに成長するのが一般的ですが、一般nisaは期間が短いので大幅なマイナスになると取り返せない危険性があります。


トンチン保険

長生きするほど得をする保険が【トンチン保険】です。
トンチン保険の特徴
イタリアの銀行家であるトンチ氏が考案した保険で、死亡保障・解約時の払戻金を低く設定する代わりに
受け取りの上限が無く、長生きすればするほど受け取り続ける事が可能。
例えば100歳まで生きた場合、商品によっては返還率が160%を越えるほどの威力があります。
まさに高齢化社会に適した保険と言えるでしょう。
トンチン保険の注意点
長生きする事が前提となり、早く亡くなってしまうと
一般的には90歳前後まで生きなければ損をする事になり、自分の寿命が読めないため加入者が少ないのが現状です。
また、日本では比較的新しい保険ですので、選べる商品自体が少ない事も注意しましょう。

社債

貯金よりも効率的に増やせるのが【社債】です。
社債の特徴
一般企業が資金調達のために発行する債券の事。
販売価格は1口あたり1~100万円と幅広く、設定され期間中に企業が得た利益の分だけ
この時の金利の高さがメリットで、中には年2%ほどと高金利の社債も存在します。
銀行に預けるよりもはるかにお得と言えるでしょう。
社債の注意点
保護制度が無いため、仮に購入した企業が倒産してしまうと
このため購入前には社債の格付けをチェックする必要があります。
満期を迎えるまでの償還期間は1~10年と幅広く設定できますが、リスクを抑えるためには短い期間を選択する方法もありです。
また個人向けの社債は
不定期の募集となりますので、欲しい人気企業が手に入らない可能性もあります。
定期預金

最強の金庫と言えるのが【定期預金】です。
定期預金の特徴
銀行のメリットは、仮に倒産しても預けたお金は
しかし、大手のメガバンクの金利は0.01%程度で期待は出来ません!
そこでオススメしたいのはネット銀行です。
定期預金なら0.2%を越える銀行も存在し、普通預金でも0.1%を越える銀行も多く存在します(ただし条件あり)。
つまり
定期預金の注意点
銀行で気を付けたいのは
いくら金利が高いといっても、メガバンクからの入金たびに手数料を取られていたら意味はありません!
給料の振込口座もネット銀行に変更する方法もありますが、会社によっては指定銀行しか無理な方も存在するでしょう。
このため、手数料のかからない自動入金機能を備えたネット銀行を選ぶようにしましょう。
まとめ
安心して老後を暮らすためには
若いうちから資産運用を始める事が大事。
一つではなく、複数の運用で増やしていくのがおすすめ方法です。

なかでも、ボクのいちおしは投資信託です。
「投資信託は難しい?」って方は、下の記事で詳しく解説しています。


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