寝苦しい夜や、冷え込む朝を快適にしてくれるエアコン。
しかし、エアコンを作動させた時に嫌な臭いがする事ってありません?
「なんだか湿っぽい臭いがする」
「なんだか酸っぱい臭いがする」

せっかくの快適空間が台無しになってしまいますし、友人達を招くのも億劫になってしまいますよね?

ってか、エアコンから嫌な臭いがする原因は何なんでしょう?
そこで、今回は【エアコンから臭いがする原因と解消法】について解説していきたいと思います。
- エアコンから嫌な臭いがする原因
- そのまま放置するとどうなる?
- 嫌な臭いを取る方法

快適な空気でお友達を部屋に招待しましょう。
エアコンから臭いが発生する原因は汚れ!
臭いの原因は
エアコンの内部にあります!
主な原因として考えられる汚れは4つ。
溜まったホコリ
エアコンの仕組みは、室内の空気を取り込みガスを使って温度を変化させて送り出す事。
この時、空気中にあるホコリやチリも一緒に吸い込む事になります。
当然、吸い込み口には【フィルター】が搭載されていますが
大きなホコリはキャッチできても、小さなホコリは内部に侵入してしまいます。
そして、侵入したホコリが蓄積していく事で嫌な臭いの原因になるんです。

まさに、『塵も積もれば…。』って事です。
カビの発生
【冷房運転】の場合、暖かい空気をエアコン内部で冷却すると
空気中の飽和水蒸気量が低下し結露が発生します。
わかりやすく言うと、コップに水を入れて置いておくと周りに水滴が出来る状態。
この水分とホコリが結びつく事で、内部にガビが発生し中で増殖する事で臭いの原因になるんです。

湿気は、カビにとって最適な環境になりますから。
調理やタバコでの煙
部屋のホコリ以外にも【炒め物】や【焼物】など、料理中に発生した煙も同じように吸い込んでしまいます。

でも、料理中は換気扇を回していますよ?
当然、換気扇は回しているでしょうが
全ての煙を吸い込める訳ではなく、微量の煙は部屋に充満してしまうんです。
さらに、調理中に出た煙の中には【油分】も含まれている事が多く、エアコン内部に取り込まれると中で固着してしまう可能性があります!
同じように部屋で【タバコ】を吸った場合、煙に含まれるタール成分が内部に固着し嫌な臭いを発生する原因となります。

私の家でも、寝室では嫌な臭いがした事はありませんから。
生き物から発生する動物臭
真夏の暑い時期には、外出先から帰宅した直後は汗をかいているでしょう。
この汗の役割というは、水分が蒸発する時の【気化熱】を利用し体温を下げるためのものです。
つまり
蒸発した汗の成分が空気中に広がる事になるんです。
また、【ペット】を室内で飼われている家庭なら、動物の体臭や排泄物などの臭いが空気中に広がる事に…。
これらの動物臭もエアコン内部に取り込まれる事となり、嫌な臭いの原因となります。
エアコンの臭いを放置するとどうなるか?
1人暮らしに方は
「臭いぐらいなら我慢すればいいんじゃないの?」
と考えるのは危険です!

大きなリスクは3つあります。
エアコン本体機能への影響
特に【フィルター】部分にホコリやカビ、油やヤニが付着している場合
空気の通り道が塞がれる形になってしまいます!
そうなると、エアコン内部で冷やされたり温められた空気が排出されにくくなる状態になり、結果的にエアコンの効きが悪くなります。
さらに内部にある【熱交換器】周辺にホコリやカビ、油やヤニが付着している場合
稼働に影響を与え機能の低下につながる事になる!

つまり、結果的にエアコンの効きが悪くなってしまいます。
このように臭いの原因になる物質は、エアコンの機能を低下させる原因になってしまうんです。
家のエアコンが効かない!って方は、内部の汚れが原因かも?

電気代への影響
機能が低下すると、エアコンが効きにくいだけでは終わりません!
本体には【温度センサー】が取り付けられ、室温が設定された温度になるように稼働するんですよね。
このため
綺麗な状態に比べると必要な電力消費量が大きくなり、結果的に余計な電気代がかかってしまう事になるんです!
それだけでなく、熱交換器やファンモーター部分の負担が大きくなってしまいエアコン本体の寿命を縮めてしまう事になります。

故障となると修理や買い替えが必要となり、一気に数万円の出費になってしう可能性が…。
人体への影響
カビは胞子によって増殖します。
もしエアコン内部にカビが発生していた場合送り出される風に乗って
送り出される風に乗って、部屋中にカビの胞子がまき散らされてしまいます!
つまり普通に生活していても、カビの胞子を呼吸で吸い込んでいる事になるんですよね。
ホコリも同じように吸い込んでいる事になり、【アレルギーの原因】にもなりますし何よりもきもちが悪いでしょう!!
特に小さなお子さんがいる家庭なら、喘息などの重大な病気になる恐れがあります。

特に小さなお子さんがいる家庭なら、喘息などの重大な病気になる恐れがあるので注意が必要!
もしもエアコンを付けると喉が痛い!って方は注意しましょう!

エアコンからの嫌な臭いを取る対処法
それでは、エアコンの臭いを取るにはどうすればいいのか?

主な対処法は3つあります。
エアコンを掃除する
【フィルター】部分と【風の吹き出し口】は自身で掃除が可能。

実際、各メーカーからは【2週間に一度はフィルター掃除が推奨】されているんですが、ボクを含めてやっていない方が多いのが現実なんですよね…。
フィルター掃除の手順は
- 事故防止のためにコンセントを抜く
- 本体と拭きだし口を雑巾で拭く
- カバーを開けてフィルターを外す
- フィルターの表側から掃除機をかける
- フィルターの裏側から水をかける
- 汚れが落ちない時はブラシで軽く擦る
- 日陰で完全に乾かす
やり方は簡単ですがフィルターが乾燥するまでエアコンが使えなくなってしまうため、お出かけ前の午前中にやってしまうようにするのかおすすめです。
詳しい自分で出来るエアコンフィルターの掃除のやり方は下の記事で詳しく解説しています。

冷房機能と暖房機能で臭いを取る
応急処置として、エアコンの【冷暖房機能】を最大限に活かして臭いをとる方法もあります。
16度の冷房で臭いを取る
冷房機能を使って臭いを取る方法は
冷房運転にして温度を最低の【16度】に設定し、窓を開けて換気をしながら1〜2時間ほど運転する事!
設定温度を下げる事で、室内との温度差が大きくなるほど結露で発生する水滴量が多くなります。

つまり結露水を利用して、水で内部の汚れをドレンホースから排出してしまおうという作戦。
注意点としては、【湿度が80%以上】になる日は周辺の空気も冷やされる事で霧が発生しやすくなります。
こんな日は、エアコン内部以外も水浸しになってしまう可能性があるため当日の湿度は確認しておく事!
30度の暖房で臭いを取る
暖房機能を使って臭いを取る方法は
暖房運転にして温度を最高の【30度】に設定し、窓を開けて換気をしながら1~2時間ほど運転する事!
設定温度を上げる事で、エアコン本体内部を乾燥させる事が目的。
というのも、カビが生きていくために最適な温度は25~28℃であり適度な湿気も必要です。

しかしそれ以上の高温で乾燥した環境になると、活性が下がりカビを死滅させる事が期待できるからなんです。
カビを死滅させた後、先ほどの冷房機能を活かして洗い流せば【相乗効果】で臭いを撃退する事が可能なんです。
業者に依頼すれば完璧
掃除も済ませ冷暖房機能を最大限に活かしても臭いが消えない場合、臭いの原因はエアコン内部にこびりついていると考えられます。
こうなると素人ではお手上げとなり
専門のエアコンクリーニング業者に依頼するしかありません!
市販されているエアコンクリーナーを使う手もありますが、エアコン本体には電子部品が多く使用条件が複雑なため使い方を間違えると故障の原因となりかねません。

実際、エアコンクリーナーが原因で【エアコン本体から出火した】事例も多いんですよね…。
エアコンクリーニングの相場は、1台当たり1万円前後。

火災の被害を考えると、プロに依頼したほうが安全だと思います!

エアコンの臭いを防止する対策
以上の事から、エアコンからの嫌な臭いを防止する対策は
- 掃除
- 乾燥
- 換気
室内にあるホコリが原因となるため、こまめに部屋の掃除を行い2週間に一度は、自分でエアコンフィルターを掃除をする事で蓄積する事を防げます。
また、カビが繁殖する原因は【湿気】ですので冷房運転時に発生する結露水を放置せず、数時間は送風運転に切り替えて内部を乾燥するようにしてください。
そして、窓を閉め切った状態だと汚れた空気が部屋に充満したままになりますので、エアコンを運転する前に窓や玄関を少し開けて空気を入れ替えておくようにしましょう。
充満した空気はエアコンのポコポコ音やエアコンのキュルキュル音の原因になってしまいます。
その他、春先や秋口など過ごしやすい季節でも定期的にエアコンを運転させておくだけでも内部に汚れが蓄積されるのを防ぐ事ができるのでやっておきましょう。

エアコンを長く使用したいなら、1年に1回は専門業者でエアコン本体をクリーニングしてみてはいかがでしょうか?
プロの技術は分解して内部の汚れを残さず除去する事で臭いだけでなく、エアコンの効きや電気代の節約にも繋がりますからね。
失敗しない【おすすめエアコンクリーニング業者】については下の記事で詳しく解説しています。

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