皆さんの中には
親知らずを抜歯した!
って方も多いんではないでしょうか?
特に女性の方にとっては、顔が小さくなるからって理由で抜く方もいるようですね。
20代の頃。
ある日、奥歯に我慢できないほどの激痛を感じた私は歯科を受診…。
その原因は親知らずの炎症でした!
子供の頃から歯医者が苦手であった私にとって、歯を抜くという選択肢は恐怖でしかありません。
そのまま放置した結果…。
後悔する事になるんです!
今回は、私が【親知らずを放置した結果の体験談】を語りたいと思います。
親知らずに悩んでいる方の参考になれば幸いです
- 親知らずが生えている人
- 親知らずの痛みに悩んでいる人
- 親知らずを抜かないと考えている人
親知らずとは

一番奥に生える永久歯の事で、智歯や第三大臼歯とも言われている歯です。
生まれつき生えない人や1~2本生える人もいますが、私の場合は上下左右の4本とも生えています…。
ぶっちゃけ、生えている必要のない歯!
4本とも生えている人は、結構めずらしいタイプのようですね。
親知らずが原因で起こるトラブル
真っすぐ生えていれば問題ないんですが、ほとんどが斜めに生えて途中までしか出てこない場合が多いようです。
このため、歯磨きがしにくく歯垢が溜まり
- 虫歯になりやすい
- 歯茎が炎症を起こす
といったトラブルが出やすくなります。
さらに斜めに成長する事で隣の歯を押す事になり、歯並びが悪くなる原因にもなるんですよね。
笑顔が命の女性にとって、気になるポイントと言えるでしょう。
親知らずを放置しておくとどうなる?
一度でも親知らずが原因のトラブルが起こると抜くのが基本。
なぜなら
再び痛み出す事は間違いないから!
生え方を変える事は不可能ですので、放置しておくと同じトラブルは絶対に起こります。
特に、ストレスを感じ抵抗力が落ちた時に炎症が起こりやすい傾向があり、すぐに処置できない状況で痛みだす可能性も高いです。
もしも、出張先や大きなプロジェクトを任された時に痛みが発生したら…。
考えただけでもゾッとしますよね。
私の親知らず体験談

実は、親知らずに痛みを感じたのは初めてではありません。
抜歯の恐怖から逃げ続けた私の場合、合計は3回!
その体験を全て話しましょう…。
初めての痛み
今から20年ほど前…。
今までに体験した事の無い奥歯の痛みを感じ、かかりつけの歯医者へ。
その時の患部は、左下の奥歯。
数日間は我慢していたんですが、次第に歯だけではなく喉も痛みだしモノを飲み込む事も苦痛に感じるほどに…。
しまいには耳まで痛くなり限界を感じた私は、地元の歯科で診察してもらいました。
その結果、医師の診断は
親知らずが原因で、歯茎が炎症を起こしています。
歯科医の判断は?
この時に診察してくれた先生は、親知らずを抜くことを薦めませんでした。
その理由は、私の生え方に問題があったようで
痛みの原因である【左下の親知らず】は、下顎の骨に埋まっているから!
歯科で抜くことは不可能なため口腔外科での手術が必要なんですよね。
場合によっては、神経を傷つける可能性があり唇の痺れなどのリスクが高いというのが理由でした。
その先生曰く
女性の場合、妊娠中に痛みが出ると薬を服用できないので抜くことを薦めます。
しかし男性の場合は、薬が服用できないケースが少ないのでリスクを背負って抜く必要は無いと思います。
この時の私は先生の意見に賛成!
その場で、歯の掃除と鎮静剤を処方してもらい帰宅しました。
それから痛みは治まり安心した日々を過ごします。
2度目の痛み
1度目の痛みから12年ほど経過…。
その頃の私は、仕事の都合で地元の大阪を離れて兵庫県に引っ越していました。
ある日、奥歯に以前よりも激しい痛みを感じたため
今度の休日に歯医者で診てもらおうか。
と決断。
ところが翌日!?
今回は痛みに加え、左の頬が大きく腫れているではありませんか!?
職場の同僚たちからも
ヤバいぐらい腫れて別人みたいやで!?
と心配されるほど腫れていていたようで、次第に口が大きく開けられないほどの痛みが発生してきました。
新しい地域で病院通いは初めてとなるので、地元の人たちの情報をもとに評判のいい歯科を紹介してもらい受診する事に…。
歯科医の判断は?
レントゲン診断によると、前回と同じで左下の親知らずが原因で歯茎が炎症を起こしているとの事。
前回との違いである腫れの原因は、噛み合わせの悪さから頬を傷つけてしまったようで
親知らず付近で発生した雑菌が頬から侵入してしまったんです!
激しい痛みから口が開かない私に医師は
口が開かない事には治療が出来ません。
と言われ、急遽【内科】を紹介されました。
そして抗生物質を点滴される事になり、無事に腫れが治まり口も開くようになり治療を開始。
無事に腫れと痛みが治まった所で医師は、親知らずを抜くことを提案してくれたんですが
親知らずを抜くためには骨を削る必要があります。
ウチでは出来ないので大きな病院の紹介状を書きますよ。
との言葉。
この骨を削るという言葉に恐怖を感じた私は、その場で拒否しました。
だって、聞いているだけで痛みを感じてしまうじゃないですか?
いま思い返すと、この時に抜いておくべきだったと後悔しています…。
3度目の痛み
そして今回、2021年12月。
微妙な痛みでしたが、さすがに3度目ということもありすぐ親知らずと分かりました。
そして前回と同じ歯科で受診してレントゲン撮影をしてもらった結果、今回もやはり左下の親知らずが原因。
さらに先生から驚愕の一言が!
親知らず周辺に嚢胞が確認できます。
嚢胞とは分泌液が袋状に溜まった腫瘍をさすようで、私の場合は2cmを越えるほどの大きなサイズでした…。
歯科医の判断は?
ほとんどの嚢胞は良性らしいのですが、中には悪性の腫瘍であるケースもあるらしく
口腔外科で摘出手術を行い、組織の検査をした方がイイでしょう。
と言われ、市内にある大学病院の紹介状を書いていただきました。
さすがの私も親知らずだけの問題ではなくなるとなれば逃げることもできず、翌週の休みに大学病院へと向かったのでした。
悪性の腫瘍となると、親知らずだけの問題ではないですからね…。

大学病院での診察

もともと丈夫な体で、手術とは無縁だった私にとって初めて訪れた大学病院。
迷子になりながらもようやく口腔外科にたどり着き、受付を済ませて待つこと1時間…。
口の中をチェックした後、お決まりのレントゲン撮影へ向かいます。
医師の判断
診察してくれた若い先生(研修医?)の判断は
全身麻酔を行い嚢胞を摘出し、ついでに親知らずは4本とも抜歯しましょう。
との事。
本来は、4本まとめて抜く事はあまり良くないようですが私の中で開き直りのような心境があり
「どうせ抜くなら、まとめて抜いちゃえ!」と了承。
手術の前日に入院し、翌日に退院するという3日間の入院コースで日程を決めました。
その時の親知らず抜歯手術のスケジュールについては下の記事で詳しく解説しています↓↓↓

手術前の検査
やはり骨に埋まっている左下の親知らずが厄介なようで、神経に触っていないかを確認するためにCTで撮影します。
その後、血液検査へ移動し感染症の検査に加え血の固まりやすさも調べられました。
初めてのことなので「血が固まりにくかったらどうしよう」なんて不安がありましたが、私の血は3~4分程度で固まる速さ!
一般的には、もう少しかかるようですね。
麻酔科の診察
一番驚いたのが麻酔科の診察。
親知らずを抜いたことのある友人の中には、全身麻酔で抜いたという人もいました。
その内容を聞いてみると
点滴を入れたら、知らないうちに意識が無くなっていた。
という事なんですが実はこれ、全身麻酔ではなく
【静脈内鎮静法】と言います!
つまり、全身麻酔とは違うんですよね!
何が違うって、本当の全身麻酔は自力で呼吸ができません!
このため気管に人工呼吸器を挿入する必要があり、術後に【肺炎などの合併症を起こすリスク】もあると説明を受けました。
しかも喫煙者の場合、非喫煙者に比べて合併症のリスクが2~4倍に上がるとの事。
このため喫煙者である私は、すぐさま禁煙を決意!
だって、治療に行って違う病気になるのは馬鹿らしいでしょう?
ちなみに、この日の検査にかかった実際の費用は31,833円。
しかし健康保険が適応されるため、自己負担額は3割となりますので
31,833×0.3=9,550(9,549)円。
結構しますね…。


手術まで後1か月
その後は病室の選択やパジャマなどのレンタルなど、入院に関する手続きを済ませました。
その際、渡されたのは限度額適用認定のための申請書。
【高額療養費制度】とも言われる公的保険の一種で、1か月間でどれだけ医療費がかかっても支払い限度額が一定にできる制度です。
つまり
治療費が100万円かかったとしても、限度額以上は払い戻される便利な公的保険!
限度額適用認定証については下の記事で詳しく解説しています↓↓↓

健康保険に加入していれば誰でも使える保険ですので、入院する場合は使わないという選択肢はありませんよ。
ただし、手術前に申請が必要な点に注意!
証明書が発行されるまでに1週間ほどかかるため、私は早めに申請しておきました。
正直こんな事になるんだったら、さっさと抜いておけば良かったと後悔しましたね…。
初めての手術まで1か月をきった私はタバコも止め、まるで死刑囚のような気分で恐怖に怯える毎日…。
良性でありますように!!
その時の親知らず抜歯手術にかかった費用については下の記事で詳しく解説しています↓↓↓

まとめ
実体験から考えると、親知らずのトラブルは1度おこると何度でも再発します!
このため、痛みが発生したらさっさと抜いてしまう事をおすすめします!
だって、抜いてしまえば2度と親知らずに悩まされる事はありませんから。
ちなみに、ほとんどの医療保険は抜歯手術に対応していません!

中には対応している保険もありますので、親知らずに悩んでいる方は検討してみるのもいいかもしれませんね。

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